2017年02月25日

小説『かなたの子』角田光代

自分たちが興じた遊びの過失により同級生を殺して
しまったこどもたちは成長し、同窓会で顔を合わせる。
40歳を過ぎて毎年顔を出すメンツは決まっている。
ある種の共犯じみた集い。暗闇に閉じ込めてしまった
かつてのともを思い出すとき自分たちも暗闇の中に…。
『同窓会』

決してでしゃばらないが無表情な妻と暮らす家には
不気味な黒い梯子がかかっていた。ある日、夫は
自分の家に黒い複数の人影が入っていくのを目撃し…。
『黒い梯子』

記憶があいまいになるほど年を重ねた老婆。
30歳になる孫が結婚するという。
まだ中学生だと思っていたのにとうろたえる。
老婆は幼少期から他の者には見えない者を見ていた。
それは生まれてこなかった双子のかたわれ。
特に何をするわけでもなく物言わず自分を見てくる。
きっと生きている自分のことを恨んでいるのだ。
『わたしとわたしではない女』

生まれてこなかった子はどうなるのか?
8ヵ月もお腹の中にいた子をなかったことに
などできるわけがない。如月となづけたかなたの子を
愛で続けた文江は「くけど」に行けばわが子に会えると
聞いてかの地を訪れる。心揺さぶられる作品。
『かなたの子』

など8編を収録した短編集。怖くてせつない。
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2008年04月08日

ホラー「ミザリー」スティーブン・キング

流行作家ポール・シェルダンは、雪道で自動車事故を起こし、

半身不随の状態に。「死」という絶望的な想像をするポール。

そこに元看護婦で、彼の愛読者であるアニーが

訪れ、助けられた。いや、真の意味での恐怖はここから始まる……。


彼の作品の狂信的なファンであるアニーは、「私ひとりのために」

小説を書けと彼に脅しをかけてくる。身体が不自由で、監禁された

彼は、絶望的な状況の中、光明を見出せるのか?名作恐怖小説。

500ページに及ぶ有名な長編ホラー。グロテスク。
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2008年04月04日

ホラー「新耳袋 現代百物語」木原浩勝 中山市朗




伝承・口承や、著者自身が味わった恐怖体験を集めた作品集であり

シリーズは10巻を数えるという人気シリーズ。傑作選もある。


1冊で、100(99だったかもしれない)の怖い話(ホラー)が

納められている小説であり、内容は淡々と描かれている。


すべてのシリーズを読んだわけではないが、「くだん」の回と

「車の窓に張り付く手のあと」を描いた回が印象に残っている。


手の痕の回は、ちょっと怖すぎる。


さくさくっと読めて、それでいて怖い思いを体験できるのが

この本の魅力だ。また、幽霊や霊的なもの、UMAなどの妖怪を

否定的でなく、肯定的にも描いている所がよい。


ホラーが好きだが、長編を読むのが苦手と言う方には、ラフカディオ

ハーン(小泉八雲)の「怪談」の次におすすめしたい作品。
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2008年01月04日

ホラー「怪談・奇談」 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)

怪談・奇談 (角川文庫クラシックス)怪談・奇談 (角川文庫クラシックス)
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[タイトル] 怪談・奇談 (角川文庫クラシックス)
[著者] 田代 三千稔ラフカディオ・ハーン
[種類] 文庫
[発売日] 1956-11
[出版社..
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ホラー小説の書き手として有名なハーンの代表的な作品
「耳なし芳一の話」、ろくろ首、雪おんななどを収録。

琵琶の名手芳一は、壇ノ浦によって亡くなった亡霊たちに
見初められて、夜な夜な琵琶を弾く。

芳一を心配した和尚は、‘秘策’を思いつくのだが。
    
42作品、さくっとホラーを読みたい方におすすめ短編集。
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2007年12月23日

短編集「夜離れ よがれ」乃南アサ


ホラー短編集。6人の女性の物語。

乃南さんの作品らしく、ホラーテイストと作品が多い。
ちょっと毒々しいかもしれませんが、おすすめの小説。


「4℃の恋」 

 そこはかとない「怖さ」と「不気味さ」が漂う作品。
 看護婦の主人公が、徹底的に冷徹に「目的」を遂行
 していく様子を描きます。

「祝辞」

 これは、ブラックユーモア的な要素が強い作品。
 
 新しい恋人ができた主人公が、女友達に彼を会わせて
 恋人としてOKかどうかを見立ててもらうことにします。

 僕は、結構こういう作品好きです。おすすめ!

「青い夜の底で」

 スターとの「日陰の恋」。私は、ずっと影のように
 彼に寄り添い、彼を支えてきた……。はずだった。力作。

「髪」

 髪こそ私のアイデンティティであり、自己証明と言い出し
 そうな主人公の物語。こだわりは時に、ホラーを生みます。

「沈香」
 
 彼の枕の香を嗅いだ私は……。
 静かな殺意が怖いストーリー。

「夜離れ」(よがれ)

 比佐子は、何となく始めたホステスという仕事にやりがいを
 持ち、現在に至る。結婚願望が生まれた彼女は、人と同じ
 ような幸せを探していたのに……。
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2007年12月17日

短編集「合意情死 がふいしんぢゆう」岩井志麻子


新聞社に勤める大橋は、六高の学生と、女郎の「心中未遂」事件の
記事を書くのだが……。「はでつくり」

まじめだけが取り柄の平凡な教師小宮と、髪結いの亭主を気取る
美男の安藤。小宮の手引きによって、安藤は凛とした、いせ子を
モデルにして絵を描き始めるのだが……。「がふいしんぢゆう」

劇団の中でのみ、権力を振り回す団長の五十嵐。愛人フジ子でなく、見返りを求めて清枝に次の主役を任せるが……。「シネマトグラフ」

小心の大男である青木巡査は、小柄だが気性の激しい一つ年上の
姉さん女房をもらい、奇妙な窃盗事件の捜査に乗り出す。「みまわり」

孤児院で育った主人公は、「強くなりたい」という想いを胸に
看守となり、一人の女性受刑者と出会い心を奪われてしまう。
彼は「強く」なれるのか……。「いろよきへんじ」
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2007年12月10日

ホラー「黒い家」貴志祐介


生命保険会社で、保険金の支払い査定を行っていた主人公若槻慎二。顧客の家に出向いた彼は、子供の首吊り死体の第一発見者になる。

顧客に対し、不審を感じた彼は調査に乗り出す。暗く、凄惨な悪夢。「悪魔」との戦いに幕があく。本当の恐怖があなたを襲う。
めちゃくちゃ怖い。

長編ホラー380ページ。第4回日本ホラー小説大賞の大賞受賞作。


ラベル:読書 ホラー
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ホラー「蝿の王」ゴールディング

「蝿の王」おすすめホラー

原爆戦争が勃発。イギリスから疎開するはずだった少年たちが、飛行機事故によって孤島に不時着した。そこは、豊富な食料があり、
大人のいない「楽園」のような世界だったはずなのですが…。

人が潜在的に持つ恐ろしい感情を巧みに描いた傑作ホラー。
330ページの長編。
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ホラー「ぼっけえきょうてえ 岡山女」岩井志麻子


「ぼっけえきょうてえ」
明治時代の岡山の遊郭で、語られる残酷で、孤独な女郎の
ぞくぞくするような物語。表題作は、岡山地方で
「とても、怖い」という意味を持つ。全4編。190ぺージ位。
日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞。

「岡山女」
男に日本刀で左目を切りつけられたタミエは、
本来見えるはずのないものが、見えるようになる。
隻眼の女霊媒師を主人公に据え、この世とあの世の
はざまを体感するホラー小説の名作。
全7編220ページの短編集。直木賞候補作
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ホラー・怪談小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする