2017年02月28日

小説『みんなのふこう』若竹七海

超天然ドジっ子ココロちゃんによる珍騒動を
描いた捧腹絶倒のユーモア小説。

神奈川県葉崎(架空の街)はド田舎だが海があり
ラジオ局もある。瞳子ねえさんによって、
みんなの不幸(笑い話になりそうな不幸話)を
紹介するコーナーに登場するのがココロちゃんだ。
ココロちゃんの行くところ事件が絶えない。
バイトをすればとんでもない失敗をしでかしクビになり、
住居のボロアパートでも事件をを起こし強制退去。
斡旋された新たなバイト先では過去の事件が露見し、
あやしげな宗教団体に何の疑いもなく入り浸る。

しかし不幸続きなのに、ココロちゃん本人はいたって
平気なもので元気いっぱいに暴れまわる。
ものすごいスタンド(守護霊)がついているのか、
本人のダメすぎるドジ体質、失敗に次ぐ失敗、
他人の悪意を受けながらも命を落とすことはない。
しかも本人は他人のズルさや悪意に全く気付いていない。
ある意味超人というか仙人的というか…。
1年を通じて、彼女の活躍?を描いたこの作品は
スカッと笑いたい方におすすめの良作に仕上がっている。
株式会社ポプラ社
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月19日

小説『なかよし小鳩組』荻原浩

頼みの綱だった取引先の社長が捕まり、いよいよ
倒産も秒読みかと思われた広告会社に大きな仕事が舞い込む。
これで危機を免れたと喜ぶ社長。紹介相手が評判の悪いあいつ、
しかもなんでこんな零細企業に依頼するのかといぶかしむ杉山。
杉山の不安は的中。小鳩組は暴対法によりイメージアップはかる
ヤクザ集団だった。我々のイメージは悪い。どうにかしろ。

強面に脅されながら、あやしげな仕事ばかりのこの連中の報酬により
倒産こそしないで済んだが、戦々恐々としながら仕事をするはめに。
変に肝が据わった同僚の村崎、猪熊は淡々としているが自分は違う。
職場に乱入し、我が物顔をする万年ヒラ構成員河田にイラつく杉山。
そんな彼の唯一のしあわせは別居中の元気印娘早苗の存在。
束の間、嫌なことを忘れる杉山であったが小鳩組の頭脳役である
鷺沢の策略により大ピンチが訪れる。
こどもの一挙一動に左右されてしまう大の大人たちは
親のメンツなのか意地なのか走り出すことに。
愉快痛快なユーモア小説。満足の一冊。集英社文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月15日

小説『オロロ畑でつかまえて』荻原浩

日本一のド田舎と紹介されたこともある過疎化の
牛穴村は起死回生をかけて村おこしを考える。
村民の方言はきつくて、慣れない者には外国語にしか
聞こえない。村一番のインテリで大卒の慎一は
純朴な村の男悟と共に東京にやってきた。
大学の知り合いで広告代理店で働く男に依頼するが
いいかげんな対応をされ、肩を落としていた。
倒産寸前のプロダクションユニバーサル広告社に
依頼した結果、一も二もなく快諾。
村に訪問し、村おこしを手掛けることは即決定した。

栃木県の秘境の地牛穴村に訪れた広告社の杉山ら三人は
セールスポイントがない村に四苦八苦。
意外においしいオロロ豆こそあるものの、
不思議な花だの見かけない鳥だのではパンチが弱い。
困りきった杉山は、この村にある龍神沼に注目した。
ネーミングがいい。これはなんとかなるかもしれない。
やらせをすることにした。
一体どうなってしまうのか?(ガチンコ的ナレーションで)

家の庭探して見つからない幸せはどこに行ってもない。
村に住む人たちや杉山たちは本当の幸せを見つけるのか。
集英社文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月19日

小説【モナミは世界を終わらせる?】はやみねかおる

くいしんぼうなドジっ娘として定評のあるモナミは
最近変な視線を感じていた。
なぜか自分の周りで変わったことが起こりだした。
そして、姿を現したのは彼女を身辺警護するという男丸男。
いたって普通?な能天気女子高生モナミが命を狙われている?
バタフライ効果によってモナミが体験する事象は
地球規模でシンクロ(連動)して大事件に発展するらしい…。
いいことはもちろん、悪いことであっても…。

日常的にドジを繰り返し、反省しないモナミのドジは
世界を破滅しかねない。
校庭のグラウンド争いは中東の紛争につながるという…。
それってかなり危険じゃないか。そんな危険因子は
消してしまおうじゃないか!と次々とモナミに危険が迫る。
シスコン丸男は妹の言いつけにしたがって
モナミを守りにやってきた忍者のような存在である。
でも丸男の言動はしんらつでモナミに対する愛情は
妹のそれに比してかけらすらも感じない。
そのことに不満を感じながらも、流石に自分のせいで
世界を終わらせるわけにはいかないとモナミは考える。
世界を変えるヒントは何気ない日常に転がっている。

角川文庫 ライトノベルファンタジー
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月28日

小説『民王』池井戸潤

内閣総理大臣武藤泰山は、就職活動を控えたドラ息子

武藤翔と魂(意識)が入れ替わってしまい…。


かくして漢字の読めない総理が誕生し、

酔っ払い大臣が生まれ、

与党をあげつらうだけで本気で政治のことを考えない

野党が生まれ、政治家は政治屋に成り下がる。

揚げ足取りのマスコミの暗躍によって本題を外れ、

毎年変わるカレンダー総理に国民の心は離れる。


物語は麻生総理を連想させる主人公が、息子の身体になり

就職活動を通じて息子の意外な一面を知り、

そこに本来の自分のあるべき姿を思い出していく

というものである。

息子は息子で、若さの持つ特権によって公式の場での

問題発言(理想を感情的に吐露しているだけだが)をかまし

物議をかもしていく。


前半は人の魂が入れ替わるという「よくある」設定によって

巻き起こる珍騒動によって笑いを誘う。

後半は仕事とは、人とは、国とはどうあるべきかを嘆かける

感動的な話に転じていく。


現実と向き合ったとき、そこには自らが進むべき道があった。


文春文庫 
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月10日

小説『キケン』有川浩

『キケン』こと成南電気工科大学機械制御研究部は
文字通り危険人物たちが集まるサークルである。
特にボマーと恐れられ校内をバイクで疾駆し、
実家から隔離された場所に住む
学園の問題児上野部長の言動は目を覆うばかり。
そんな上野やワルノリしてしまうメンバーを
統率しているのは大魔神と恐れられ
周囲に無言の圧力を与える副部長大神である。

小学校の頃から無類の火薬好きだった上野によって
集まった厄介集団が織りなす理系男子たちの青春物語。

物語は上野にその才能を見出された一見フツーの元山、
そして物怖じしない池谷がキケン「機研」に入り、
様々な事件に遭遇し、たくましく成長していく姿を
回想していく形式で描かれている。
砂場で爆発を起こし、高嶺の花と思しき令嬢と恋に落ち、
ラーメンを売りまくり、ロボット相撲に参加し、
熱い情熱を傾けたあの日々…。
全力で駆け抜けた日々の想い出は宝物になった。

新潮文庫

posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月07日

小説『僕と先輩のマジカル・ライフ』はやみねかおる

まじめすぎる僕こと井上快人と霊能力者川村春奈は
今春からM大学生になる。
春奈は豪華マンションに入居するが、
快人はできるだけ親の負担にならないようにと
激安寮今川寮に住むことに。
なぜこんなに安いんだ…。
どうもここは幽霊が出るらしい…。不安な門出だ。
でも、非科学的なことは春奈の存在以外は
全く信じていない彼はこのドンキ的爆安寮に
住むことにした。
そこは幽霊に負けないくらい個性的な同居者たちが棲む
おもしろくも不気味な建物。
特に住民たちから恐れられている特異な存在
長宗我部慎太郎先輩との邂逅が遭った。
春奈を筆頭に変わり者に懐かれてしまう僕こと快人は
痛恨の一撃的一言を発したことで
この先輩に憑かれてしまう。

彼の周りで起こる不思議な事件や事象を解き明かしていく
青春キャンパスミステリーを軽妙なタッチで描いた本作は
作者のはやみねさんの持ついい意味での児童性が
見事な世界観とポップさを演出している。

角川文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月06日

小説『太陽の村』朱川湊人

飛行機事故にあった巨漢のひきこもり坂木龍馬。
目が覚めたら、そこは不思議な村でした。
電気もない。ガスもない。水道もないが車はある。
ただし大八車だ。
謎の年号宝明年間にやってきた巨漢のデブは
海坊主と言われ、村人たちから奇異の目で見られる。

俺タイムスリップしちゃったみたいだ…。
なんとか現状を受け入れることにした坂木龍馬は
とりあえずお世話になっているお返しに
村の野良仕事のお手伝いをすることに。
自給自足の仕事のかたわらで少しずつこの村が抱える
問題に直面していく。

どうやらこの村は鎌倉・南北朝時代当たりの文明レベルで
幻術を用いるうさんくさい地頭親子に支配される村であり
彼らによって父親を殺された少年桃太郎は
変な師匠と共に修行に励んでいるらしい。

ひょんなことから物語の「走れメロス」を語った龍馬は
村人たちの感動を呼び、村中で彼は語り部として
俄然注目を集めるようになった。
そこには女性である浦からの熱い目線があった。
それは彼が産まれてこの方体験したことがない
うれしい出来事であった。

ありあまる文明によって堕落した現代人が
未開の地にやってきたことで本当の生きる意味を
見つけられるのか?

小学館文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月01日

小説『しをんのしおり』三浦しをん

今や人気作家になった三浦しをんの爆笑エッセイ。

漫画の世界に傾倒し、日常的に妄想を働かせ、

愉快な仲間たちと想像たくましく日々を送る。

ある人間(天才)のフィルターを通すと

あらゆる事象が笑いへとつながっていく。

この人並み外れた発想が「まほろ」の行天を筆頭に

変人たちを創出していく

原動力になっているのだと感じた。
ラベル:おすすめ
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月28日

小説『ゴミの定理』清水義範

『ニュース・ヴァリュー』

作中、生存中の日本作家の中では、

並ぶ者のいないとされる大作家間崎翔太郎。

しかし、晩年極端な名誉欲にかられてしまい、

老人特有の数々のわがままを言い募り、

自己顕示欲を満たそうとする姿は関係者たちを驚かす。

最終的に自分が亡くなった後、どの程度の追悼文があり、

新聞でどれだけ大きく扱われるかを

気にしてしまったこの大先生は

我を通すために遂に伝家の宝刀を持ち出し…。

このバカバカしさがたまらない。

まさに作者の真骨頂的作品。


『鄙根村の歩き方』

現代文明に毒されていない2000人ほどの

人々しか住んでいない緑豊かな架空の村鄙根村。

そんな心温まる?方言丸出しの村人たちとの交流を

交えて描かれるハートフルコメディー。

随所にキラリとブラックジョークが光っている。

そうそう、この村では決してゴルフ場の話をしてはいけない。



他に、数学者がゴミのことを考察した『ゴミの定理』

村おこしのために行われたディナーショーの

出来事をおもしろおかしく描いた『鮫島村のデナーショー』

などを収録した短編集。

講談社文庫

posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月03日

小説【町長選挙】奥田英朗

変人精神科医の活躍を描いた人気シリーズ第三弾。


日本医師会の理事の父を持つ伊良部は

こどもがそのまま大人になってしまったような

変人である。


彼の元に訪れる某野球球団オーナーのような

「ナベマン」(ナベツネ)、

マスコミをにぎわせる飛ぶ鳥落とす勢いの

「アンポンマン」(ホリエモン)、

40歳にして時の人としてブレイクした

女優などが抱える悩みを見事?

解消していく伊良部。

また、東京の南にある架空の島に赴いた

伊良部は、その島で公然と行われる

わいろが飛び交う町長選挙のファクターとして

注目を浴びるように。


相変わらず肩の力の抜けた内容で

些細な悩みなんて軽く笑い飛ばしてしまう

変人伊良部の奇妙な魅力を痛快に描いた。



町長選挙 [単行本] / 奥田 英朗 (著); 文藝春秋 (刊)
ラベル:奥田英朗
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月21日

小説「永遠の出口」森絵都




永遠の、限りないものに憧れる。

でも、限りあるものほど、いとおしく思える。(本文より)


主人公私の生きた70〜80年代の激動の9歳〜18歳の出来事を描いた

傑作小説。330ページ。第一回本屋大賞4位を獲得。

かなりおもしろかったので、すごくおすすめ。読後感もよい。



9歳の私は、「永遠に〜できない」という言葉に対して言い知れぬ

不安を感じる。そのことに感づいた姉は、私に執拗に攻撃を加えて

くる。そんな私だったが、誕生会で起こった事件によって……。



11歳の私は、クラス内において「恐怖政治」を断行するサド教師に

よって、すっきりしない毎日をすごしていた。教室内に立ち込めた

諦観とぎすぎすした空気。そして遂に、事件が勃発した。



13歳の私は、当時問題になっていた荒れる中学生の風潮に過剰反応

した学校側の厳しい生活指導や、厳しい母の教育方針に対して

もやもやした気持ちを抱いていた。家に帰った私は、ビンだらけの

室内に入り、それがどうやら両親が勝手に作っていたワインのせい

だと知り、一気に非行に走るのだった。



16歳になった私は、バイトをはじめた。ドジをしても笑って許され、

雰囲気もよく、仲のよい居心地のよいバイト先に満足していた

私だったが、用があって一週間ぶりにやってきたバイト先は

様変わりしていた。



18歳になった私は、失恋のショックをひきずりながら、進路のことを

真剣に考えられないでいた。同じように、あぶれていた「仲間」と

ともに、「今が楽しければいい」をモットーに楽しんでいたのだが、

ある日、どうせなら星の研究をして、星空案内人をしてみないかと

持ちかけられて、やってみることにした。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月14日

「爆笑問題の日本言論」

爆笑問題が、そのセンスで時事ネタを
舌鋒鋭く切りまくったベストセラー。

その内容は、毒舌で暴走気味な太田光と
緩和剤であるツッコミ田中裕二のテンポの
よい漫才のような内容で、日本&世界に
起こった諸々の問題を扱っている。

シリーズ化されているのだが、やはり
よくも悪くも大きな事件の多かった時代
を取り扱ったこの作品が一番印象的。

94年〜97年頃を題材としていて、
「オウム事件」、「薬害エイズ」、
「大江健三郎ノーベル文学賞受賞」
「阪神大震災」、
「アトランタオリンピック」
などを収録。

笑えないことが多い世の中だからこそ、
笑いに変えて笑い飛ばしてやれ!
そんな気概を感じる爆笑小説。
宝島社文庫。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月22日

小説「県庁の星」桂望実


特技は、書類の作成。趣味は仕事という、役人根性丸出しの県庁の星

にしてエリート野村聡は、知事の思い付きによって民間のスーパーで

研修に臨むことになる。「スーパーで何を学ぶんだか……」と、

不満を持ちながら「研修」していた聡だったが、スーパーの実質的な

店長であるパートのおばさん二宮(45歳、母子家庭の息子あり)と

出会い、少しずつ変わっていくのであった。250ページ。


野村
 →Y県(山梨県と思われる)のエリート職員。
  
  将来を期待される逸材である。官公庁の慣例や書類作成が得意。

  高身長でイケメンだが、視野が狭く、頑固で独善的で非モテ。

  抜群な安定感を持つという理由から公務員となり、頭はよいが

  柔軟性が欠けている。向上心が高く、仕事に厳しい。31歳。

  スーパーでは、一貫して「県庁さん」と呼ばれる。

  人を見ずに、数字で見るタイプだが、意外におひとよし。

  作中では思わぬしっぺ返しを喰うはめに。

  気持ちが変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。

  習慣が変われば人格が変わる。的な人物であり、「君子豹変」的 

二宮
 →スーパーのパート職員だが、おせっかいで従業員から頼られる

  存在。物事をずばずば言う肝っ玉かあちゃん的な性格である。

  その人物評は的を射ていて、野村に関しても鋭い視線を向ける。

  愛する一人息子との間に、溝を感じ始めた45歳。

  野村と対立するも、徐々に野村を認めはじめ、後には野村からも

  頼られる存在になる。

  野村と共に、物語の語り手である。

  二宮は、職場の顔と息子に見せる顔があるのだが、作中に登場

  するダメキャラが全く別の顔を持っているエピソードとかがよい


働く人間が抱えるジレンマだとか、官公庁の持つ融通の利かなさや

スーパーの仕事の内側や、スーパーを利用するお客などをユーモア

溢れる内容でつづったおすすめの作品。感動もできる内容。


やはり見所は、お惣菜コーナーでの熾烈を極めた戦いであろう。

そう、「負けられない戦いはここにある」。

チーム野村(野村・金・陳・ルブカ)は、チーム所(自称ミニモニ)

に勝てるのか?目が離せない!

あとは、「食品Gメン」との戦いかな。 


http://blog.with2.net/link.php?598905
→大学生ブログランキングへ
「セイジ」「肉欲企画」「多重人格」「伝きり」「あん」がおすすめ 
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月09日

直木賞「空中ブランコ」奥田英郎


団員のあいつは、オレのことを受け止めてくれない」

疑心暗鬼にとらわれた、空中ブランコ師の山下は、

精神科医の門をたたいた。


しかしそこにいたのは、精神年齢が小学生のような男伊良部と、

変にセクシーで愛嬌のない看護婦だった。


「イン・ザ・プール」に続く、伊良部シリーズの第2弾。

サーカスの花形である空中ブランコ師のために、伊良部が

ひとはだ脱ぐかと思わせて、ちゃっかり「空中ブランコ」に

挑戦したりして楽しんでいます。あれ?山下の治療は……?

「これで本当に精神科医?」という不安を抱いていた山下

だったが……。


他に、先端恐怖症のヤクザをユーモアに描いた「ハリネズミ」など

短編全5編を収録した爆笑のおすすめ短編集。直木賞。

肩の力が抜けていて、気楽に読める一冊。

同著「イン・ザ・プール」、「マドンナ」もすごくおすすめです。
http://book0001.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%89%9C%93c%89p&vs=http%3A%2F%2Fbook0001.seesaa.net%2F&fr=sb-sesa&ei=Shift_JIS
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月09日

爆笑「野ブタ。をプロデュース」白岩玄


オレは、桐谷修二(シュウジ)。高2で、いわゆる学園の人気者だ。

人間関係は、広く浅く、つかず離れずをモットーに着ぐるみかぶって
「一目置かれているキャラ」を熱演中。実際のオレは、すごく醒めて
いるし、適度な愛情や友情を装って生きている。今日もオレを演じ
なければ……。みんなが期待するオレを演じなければ……。

完璧と言うわけではないが、はた目には充実してように映っていた
はずのオレの高校生活。でもオレは退屈を持て余していた。

そんなオレのクラスに、信太という転校生(編入生)がやってきた。

教室のみんなからは、「うわぁ」と言う声が聞こえてきそうな外見を
持つ信太=野ブタは、あっという間にクラス中から無視される存在に
なり、嘲笑となんちゃって不良からいじめられる存在になった。

オレは、トイレで殴られていた野ブタを柄にもなく助けたことから
野ブタに頼られるようになり、彼をプロデュースして人気者に
したてあげることにした。

それは、野ブタを助けるためというよりもオレの暇つぶし目的で。

オレは、とりあえず野ブタに「坊主」になることを命じ彼の髪を
ばっさり切らせることにした。中身はともかく、外見が大事という
ことをオレは経験から知っていたからだ。

オレは、野ブタのデビューを華々しく飾ってやろうと彼を演出する。

終始、エンターテイメントに徹した笑わせる文章を書き続けた
特に高校生におすすめの小説。ラストにも妙味がある。180ページ。
3回読んだ作品というのは、珍しい。(安寿)

〜本文より 抜粋の名言〜
言葉は、他人を笑わせたり、楽しませたり、幸せにできるが、
人を悲しませたり、怒らせたり、絶望の淵に落とすこともある。
そして、一度口から出てしまった言葉は撤回できない。
わかっていたはずだった……。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月28日

短編集「イン・ザ・プール」奥田英朗


伊良部精神科医シリーズ第一弾。

身体の不調を感じた大森は、内科医から精神科に
行くことを勧められる。

そこで大森が出会ったのは、牛のような巨体を持ち、
子供のような精神年齢の変人伊良部だった。

「スポーツでもしたら」と、伊良部に勧められた大森は
水泳を始めるのだが、のめり込み過ぎて伊良部と
悪ノリをしてしまう。

自意識過剰の女性を描いた「コンパニオン」、
ケータイ依存症の高校生を描いた「フレンズ」など
全5編収録。抱腹絶倒の260ページ。

同シリーズ「空中ブランコ」(直木賞)もおすすめです。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月15日

短編集「マドンナ」奥田英郎

「マドンナ」奥田英朗

社内の部署に、好みのタイプの女性が異動してきた。
いい年をして、彼女のことが気になってしまう春彦。
同じ部署の部下山口も、どうやら彼女にご執心と
気付いた春彦は、当然のように邪魔をする。表題作「マドンナ」


時期部長をもくろんでいた主人公。しかし颯爽と現れた
浜名陽子に、部長の椅子をあっさり取られてしまう。
体育会系のノリな部署の慣例を、次々とぶち破っていく陽子。
仕事も完璧にこなし、弱みを全く見せない陽子を見て、
管理職をめざす主人公は、自信を無くしてしまうのだが
(ボス)など、サラリーマンを主人公にした5つの物語。
納得の260ページ。気楽に読める一冊。おすすめです。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月09日

短編集「人生ベストテン」角田光代

題名にひかれて読みました。6つの短編集。
後半にある、「人生ベストテン」と「貸し出しデート」がおすすめ。
やはり、著者である角田さんと同年齢の主人公にリアリティーを
感じます。

「人生ベストテン」おすすめの短編。
40歳になる主人公には、暗い趣味がある。眠る前に、自分の人生に
おけるイベント・契機などをベスト10形式で考えるのである。
3位は大学合格、2位・1位は恋愛成就か失恋か……。そんなことを
考えながら、眠りにつく。そんな、主人公には楽しみがあった。

25年ぶりに同窓会があり、自分にとって人生を象徴する「初恋の人」に
会えるからだ。意表を衝いた展開と、同年代の友人達との腐女子的な
会話もおもしろいイチオシの作品。

「貸し出しデート」
主人公は、途方にくれている38歳の女性。今日は、貸し出しデート。
しかし、やってきたのは期待に反した、勘違いの田吾作男だった。

まともな中年女性と、若さだけがとりえのような男の会話が
おもしろい内容。妙に心に残る作品。
ラベル:短編集 小説 読書
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 10:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月06日

直木賞「まほろ駅前多田便利軒」三浦しをん


便利屋家業を営む多田は、高校時代「変わり者」と
して有名だった、かつてのクラスメイト行天と遭遇して、
なぜか一緒に住むことになる。飄々としていて、
壊れ気味な行天と、まともな多田がいろいろな「事件」(依頼)
を解決していく。作品は、ユニークな内容であり、
気持ちよく読むことができるので、おすすめ度が高いです。

多田が行天に対して抱く「弱み」と、行天が負っていた「傷」や
複雑な過去など読みどころが満載。短編連作。330ページ。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月04日

青春「SPEED スピード」金城一紀


「レヴォリューションNo.3」(ゾンビーズシリーズ)の続編。

お嬢様学校に通う、女子高生の岡本佳奈子。尊敬する
家庭教師の彩子の自殺にショックを受けながら、禁欲的で
抑圧的な学校生活を送っていた。

彩子を介して知り合った、彩子と同じ大学に通う中川と
彩子の自殺について話した帰り道、佳奈子は、ゴリラの
ような男達に拉致されるが、そこに救世主たちが現われる。

救世主は停学中の高校生たちで、佳奈子との話し合いでどうも
中川が事件に絡んでいるとめぼしをつけて、調査を開始する。

頼りになる南川、最強の男朴、美男子マギー、不幸という磁場を
引き寄せるギャグキャラ山下などハートフルな男たちが大活躍。

自分の信じる道を突き進む彼らに触発された佳奈子は、彼らと
一緒に悪事を企む中川や、社会の不条理やおかしな構造に喝を
入れようとトレーニングに励むのだった。

佳奈子
・マラソン・自動車運転、ボクシング、小学校まで続けていた
バレエの練習などいろいろなことに挑戦する。今までの価値観が
ガラリと変わることに次々と直面。

ヨーロッパにあった強圧的な制度・慣習を重圧に見立てて、
バレエはその鎖から跳びたとうとより高く、はばたこうとしている
という表現がとても印象的です。

直木賞「GO」をほうふつとさせる、スピード感溢れる青春物語。
ラベル:高校生 大学生
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

爆笑「レヴォリューションNo3」金城一紀

新宿区には有名進学校が集中している。

その中で異彩を放つのは、「ゾンビーズ」が在籍する某高校である。
ちなみに有名な卒業生に、力道山を刺したヤクザの舎弟がいる。

ゾンビーズの由来は、学歴社会の中で「生ける屍」と言われるほど、
偏差値が低いことと、「殺しても死にそうにないから」というもの。

パワフル・ハートフルな彼らが、自分の夢や信ずる道をひたむきに
走り、踊る姿に強い共感を抱く。特に、高校生におすすめ。

「レヴォリューションNo.3」 

「君たち、世界を変えてみないか?」生物の教師ドクターモローに
触発された僕(主人公)たちは、近所にあるお嬢様学校の学園祭に
侵入し、彼女をゲットしようと躍起になる。某学園祭は、僕達を
締め出そうと躍起になって、150人の門番を用意してきた。
ゾンビーズはいろいろ考えるが、正々堂々と、正面突破によって
「壁」を飛び越えることにする。

「ラン、ボーイズ、ラン」

学校から1ヶ月間の停学を宣告されたゾンビーズ。この機会を利用し
アルバイトに明け暮れる。みんなで、沖縄に旅行に行くためだ。

旅行費用を貯めた僕達だったが、「市場最弱のヒキを持つ男」
(不幸を引き寄せる男)山下に旅行費を預けたら、案の定山下は
お金を奪われてしまった。山下を慰めながら、僕たちは再び
アルバイトに明け暮れる。僕の恋愛も絡めて描かれる物語。

「異教徒たちの踊り」 

ストーカー被害にあっているという女子大生を助ける為に、僕(南方)と最強の男朴が犯人探しに挑む。山下の遭遇した笑える不幸話の数々と、ただひたすらに踊り続けた男の伝説が印象的な物語。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月02日

短編集「超・殺人事件」東野圭吾


作家である主人公の下に、会計事務所から通知が
届いた。莫大な額の税金がかかるという知らせに、
悲鳴に近い笑いを漏らす主人公。

会計事務所の浜崎と話し合い、自分の推理小説に、
購入品を無理やり登場させ税務署に、「経費」と主張
するという奇策を思いつく。(超税金対策殺人事件)。

他に高齢化社会を皮肉った、(超高齢化社会殺人事件)
などブラックユーモア溢れる内容の全8編を収録。270ページ。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 笑える・楽しい・爆笑できる本・小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする