2016年08月01日

絵本『はれときどきあまのじゃく』矢玉四郎

一日で三回も「あまのじゃく」と言われてしまった
ぼく、はたけやまのりやす、あだなは十円安は
パソコンで「あまのじゃく」を調べてみた。

人のいうことや、することに、なんでもはんたいする人
という意味らしい。すなおじゃないってことだ。
あまのじゃくの写真もあり、毘沙門天(びしゃもんてん)に
ふまれている、いたずらこぞうのような鬼(おに)だった。
マウスでつついてみたら、なぜかあまのじゃくがとびでた。

アマノジャクは、ぼくのおかげで動けるようになったとよろこび
ぜひアマノジャク王子として、その力を使ってほしいと言い出した。
物や人をあまのじゃくにしてしまう力を手に入れたぼくは
次々とその力を使った。いろいろな物があべこべになった。
これはおもしろいことになってきた。
いたずら心がうずき、つぎつぎと町をあまのじゃくにかえていく。
しかし、やりすぎだと思うようになって…。

はれぶたシリーズ第9だん。株式会社岩崎書店
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2015年02月04日

小説『そして五人がいなくなる 名探偵夢水清志郎事件ノート』はやみねかおる

「わたし」の家の隣の古い洋館に引っ越してきたのは

名探偵夢水清志郎。表札に掲げてあった。

引っ越し荷物の大半はどうやら本らしい。

このエープリルフールにふさわしい春の珍事に

心躍らせた「わたし」たちは、このあやしげな人物が

本当に名探偵なのかを知るために調査に乗り出した。


…どうやら本当にこの人は名探偵のようだ。

でも自分の生年月日や自分の数々の難事件、

はたまたかつての教え子たちの名前も忘れた

と豪語するは彼を「名探偵」と呼ぶのはどうか?

わたしたちは「教授」と呼ぶにとどめることにした。


すっかり風変わりでぐうたらで非常識だがどこか

憎めない隣人としてわたしたちの中で定着した教授と

共に夏休み中のわたしたちは巨大遊園地に行くことに。

そこで、奇妙奇天烈な事件に遭遇。

「伯爵」と名乗る男によってこどもが観衆の目の前で

消えてしまう。伯爵は大胆にもあと4人の人間を

この遊園地から消して見せる!と公言。

この発言は名探偵の心に火をつけたらしく

わたしたちといっしょにこの謎を解くことに。


自信家で口は悪いが根はやさしい

人気名探偵シリーズ第一弾。

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2010年08月20日

【永訣の朝】

今日の内に遠くへ行ってしまう私の妹よ
みぞれが降って 表は変に明るいのだ
雨雪をとってきてください
薄赤く一層陰惨な雲から
みぞれはびちょびちょ降ってくる
雨雪をとってきてください

青いじゅんさいのもようのついた
これら二つの欠けた陶椀に
おまえが食べる雨雪をとろうとして
私は曲がった鉄砲玉のように
このくらいみぞれの中に跳び出した
雨雪をとってください

二切れの御影石材に
みぞれは淋しくたまっている
私はその上に危なく立ち
雪と水とのまっ白な二相系を保ち
透き通る冷たいしずくに満ちた
このつややかな松の枝から
私のやさしい妹の
最期の食べ物をもらっていこう
私たちがいっしょに育ってきた間
見慣れた茶碗のこの藍のもようにも
もう今日 おまえは別れてしまう

蒼鉛色の暗い雲から
みぞれはびちょびちょ沈んでくる
ああとし子
死ぬという今頃になって
私を一生明るくするために
こんなさっぱりした雪の一椀を
おまえは私に頼んだのだ
ありがとう 私のけなげな妹よ
私もまっすぐに進んでいくから
雨雪をとってきてください

激しい激しい熱やあえぎの間から
おまえは私に頼んだのだ
銀河や太陽 気圏などと呼ばれた世界の
そらから落ちた雪の最期の一椀を

本当に今日 おまえは別れてしまう
あぁ あの閉ざされた病室の
暗い屏風や蚊帳の中に
やさしく蒼白く燃えている
私の健気な妹よ
この雪はどこを選ぼうにも
あんまりどこも真っ白なのだ
あんなおそろしい乱れたそらから
この美しい雪が来たのだ

また人に産まれてくる時は
こんな自分のことばかりで苦しまないように
産まれてきます

おまえが食べるこの二椀の雪に
私は今 心から祈る
どうかこれが天上のアイスクリームになって
おまえとみんなとにきよい天の恵みをもたらすように
私のすべての幸を懸けて願う


宮沢賢治
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2008年05月16日

「おれはかまきり」「てれるぜ」かまきりりゅうじ

「おれはかまきり」
          おう なつだぜ
   おれは げんきだぜ
   あまり ちかよるな
   おれの こころも かまも
   どきどきするほど
   ひかってるぜ
   おう あついぜ
   おれは がんばるぜ
   もえる ひをあびて
   かまを ふりかざす すがた
   わくわくするほど
   きまってるぜ




   「てれるぜ」
         
    もちろん おれは
    のはらの たいしょうだぜ
    そうとも おれは
    くさむらの えいゆうだぜ
    しかしな
    おれだって
    あまったれたいときも
    あるんだぜ
    そんなときはなあ
    おんぶしてほしそうな
    かっこになっちまってなあ
    ・・・・・・・・
    てれるぜ
ラベル:
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2008年04月19日

絵本「100万回いきたねこ」佐野洋子




100万回生きたねこは、100万回死にました。

彼は、いろんなひとたちの「かいねこ」となりますが、
本当のしあわせを感じることはありません。

ねこは、かいぬしのことがことごとくきらいなのです。
このあたりは、けっこうシビアでシニカルです。

ねこが死ぬことで、かいぬしたちはなみだをながすのですが
ねこは、へっちゃらなのです。かいぬしを好きでないし、
じぶんの立場に満足していないからです。

あるとき、ねこは「のらねこ」として生まれてきます。
そして、一匹の白いねこと出会い、はじめて自分以外の
そんざいを大切に感じるのです。いとしくおもうのです。
そして、はじめてねこはなみだを流すのです。


はじめて涙をながすねこ。そこに「しあわせ」の真意が
あります。ほろりとくる泣ける本です。
サンテグジュペリの「星の王子様」のような大人が読んでも
楽しめる深いタイプの絵本であり、根強いファンも多く、
私もその一人です。

「星の王子様」
http://book0001.seesaa.net/article/70465169.html
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2008年03月20日

小説「だれも知らない小さな国」佐藤さとる


少年の頃、野山で僕は「こぼしさま」の話をおばあさんから

聞きます。「こぼしさま」とは、小人(コロボックル)のことで

いたずら好きの神様とか魔物とか言われ、人間とも交流があり

なかよく暮らしていたのですが、いつの日か欲にかられた人間が

現われるようになり、人々の前から姿を消してしまったのです。


少年だった僕は「こぼしさま」を発見して、大人になっても

そのことを覚えていました。そして、彼らに会うことを夢見て

ふたたび彼らに出会った不思議な山にやってきました。


少年の頃出会った、不思議な小人と少女との思い出を胸に訪れた

僕を「こぼしさま」は待っていました。僕は、こぼしさまの味方と

して彼らに受け入れられます。そして、僕らのコロボックル小国に

危機が訪れます。僕は、ともだちになった彼らのために

「夢をプロデュース」計画を提案します。そう、それは

某プロ野球のキャッチャーだった野村氏の「ささやき戦法」や

睡眠学習のような作戦でした。


おすすめのファンタジー小説。さし絵つき。

関連…「ズッコケ三人組の地底王国」
http://book0001.seesaa.net/article/87781248.html
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2008年03月06日

絵本「ぼくへそまでまんが」矢玉四郎

ぼくは、はたけやまのりやす。三年三組。あだなは十円安。

この間、ポケットの中に妹のパンツを入れたまま小学校に

行ってしまい、「えっち」とか「へんたい」とか言われた。

とてもはずかしかった。

200803070733000.jpg


でも、ぼくはそれをあえてマンガにして書いてみた。


ぼくのマンガはおもしろいと、みんな笑ってほめてくれた。

これに気をよくしたぼくは、次々とマンガを書いた。

もっとも、ママだけは勉強しなさいと怒っていたけど……。



ある日、ぼくの周りで不思議なことが起こりはじめた。

そう、まるでマンガのような不思議なことが起こりはじめたんだ。


さし絵・完全ルビ付き。読書初心者におすすめの「はれぶた」

シリーズ4作目。



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2008年02月09日

児童書「十五少年漂流記」ベルヌ


14歳〜8歳の15人の少年たちは、100トンばかりのヨット

「スルーギ号」で、あらしの海と戦っていた。

てんぷくしそうになりながら、必死でヨットをあやつる

少年たち。そこには、大人の姿はなく彼らがなぜ大海原を

さまようことになったかは、後に語られる。


彼らは、何とか島に上陸することに成功した。

彼らは、リーダーを決めて力を合わせて生きていくことを

決意するのだが……。


15人の少年たちの葛藤や秘密、対立、そして未知のものとの

対決などを描いた冒険小説。読書初心者におすすめ。

また、カテゴリー別で「児童書」に分類しましたが、

小説「十五少年漂流記」は高校生・大人が読んでも十分

おもしろいです。

いわゆる子供向けの児童書においては、完全にルビがふって

あって、ふりがな・カタカナあり、ふんだんなさし絵つきの

ものもあり、小さなこどもが楽しめる反面、人物描写や

おもしろい部分をはしょってしまっているという欠点もあります。


作品では、フランス人とイギリス人の人間観や、対立を描いた

側面もあり書かれた時代の風潮がほのかに見えてきます。

物語は、1860年頃を描いています。原題は「2年間の休暇」
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2008年02月05日

児童書「しゃっくり百万べん」矢玉四郎

「しゃっくりを連続で100回してしまうと死んでしまう」と

いう迷信がある。じっさいにはそんなことはない。

管理人がすでに、体験しているが、死ぬことはなかった。


さて、物語は主人公の晴夫のしゃっくりがとまらない

という異常な事態から始まる。なぜか、晴夫のしゃっくりは

とまることもなく続いたので、おばあちゃんのアドバイスを

聞き入れた晴夫は、稲荷神社におまいりにでかけた。


次の日になっても、しゃっくりがとまらない。晴夫は、

「おなかが痛い」とうそをついて、ズル休みするが、

おなかがすいてしまい、あやしげな自動販売機から

きつねのマークが書かれたどんぶりを買った。


しかし、それは見た目同様にうさんくさい代物(しろもの)

であり、中からキツネが出てきた。

キツネは晴夫に、「しゃっくりを100万べんすると死ぬ」

とすごく不吉なことを告げるのだった。


完全ルビ付きの絵本。ひらがな、カタカナが読めればOK。

作者は、「晴れブタシリーズ」の矢玉四郎さん。

読書初心者におすすめの物語。

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2008年01月16日

小説「さとうきび畑の唄」遊川和彦


かつて、日本は戦争をした。舞台は沖縄。

ざわわ ざわわ ざわわ……。

沖縄のさとうきび畑が、揺れている。

平山家は、陽気な写真屋のお父さん、
しっかり者のお母さん、
男前でまっすぐな勇(いさむ)兄さん、
難しい年頃の美枝(みえ)姉さん、
正義感の強い昇(のぼる)兄さん、
歌が上手で、語り手である私春子、
まだ幼い弟の健。

愉快で明るい私たちの家に、勇兄さんの
およめさんの紀子さんがやってきた。

でも、戦争がはじまりいつもいっしょに
いられた家族たちはバラバラになってしまう。

でも、心はいつだって近くにある。

お父さんは、どうしても気落ちしてしまう
私たちをはげますかのように、いつにもまして
おどける。わたしはそんなお父さんが大好きだ。

沖縄は、ついにアメリカ軍の攻撃を受ける。

本当に強い人たちは、軍人なんかじゃない。

父、紀子さん、そして母だった。

ドラマ「さとうきび畑の唄」もおすすめ。

日本版「ライフ・イズ・ビューティフル」。


「できません。わたしには、人を殺すことはできません。

わたしは、こんなことをするために生まれてきたんじゃないのです。

わたしは写真を撮ること以外、能のない男です。
でも、好きな仕事に恵まれ、心から愛した女性とめぐり会う
こともできました。〜わたしのささやかな望みは、こどもたちが
わたしに負けないくらい幸せな家族を作ってくれて、
その写真を撮ることです」(本文より抜粋)

140ページ。平易な文章で読みやすくおすすめ。号泣小説。
日本軍をはっきりろくでなしとして描いているのも、
わかりやすくてよい。
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2008年01月06日

絵本「ふらいぱんじいさん」神沢利子 絵堀内誠一

フライパンじいさんは、まっ黒なおなべのじいさんでした。

こどものために卵をやくのが好きだったのに、新しい目玉焼き鍋が

きて、かれは卵を焼かせてもらえなくなりました。

しょんぼりしていたじいさんでしたが、ゴキブリにはげまされて、

旅に出ることにしました。世界は広いんだ。

じいさんは、ジャングルでヒョウに出会ったり、サルにあったり

ダチョウにあったりしました。

砂漠、海……と旅を続けるフライパンじいさんは「幸せ」を

つかめるのでしょうか? さし絵つきの絵本。

すべてひらがなで書かれた90ページ。ほのぼのとしたストーリー。

読書初心者におすすめ。

200801061644000.jpg
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詩「雨にもまけず」宮沢賢治

雨にも負けず  風にも負けず 

雪にも夏の暑さにも負けぬ じょうぶなからだをもち

よくはなく 決していからず いつも静かに笑っている 

一日に玄米四合とみそと少しの野菜を食べ 

あらゆることを 自分をかんじょうに入れずに 

よく見聞きしわかり そして忘れず

野原の松の林のかげの 小さなかやぶきの小屋にいて 

東に病気の子供あれば 行ってかんびょうしてやり

西につかれた母あれば 行ってそのいねのたばを負い

南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい

北にけんかやそしょうがあれば つまらないからやめろといい

ひでりの時はなみだを流し 寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ ほめられもせず 苦にもされず

そういうものに わたしはなりたい
             

                 宮沢 賢治「雨にも負けず」
ラベル:おすすめ
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2008年01月02日

絵本「ぼくときどきぶた」矢玉四郎

ぼくは、はたけやまのりやす。三年三組。あだなは、十円やす。

ぼくたちはクラスで、かみしばいをやることになった。

中川くんが、「宇宙人が地球をこうげきしてくるはなしがいい」

花村さんが、「こぶたがおべんとうをもって、遠足に行く話しがいい」

ぼくは、「まほうつかいを登場させたい」と言い、みんなの意見を

ごちゃまぜにした物語にすることにした。

三人で、絵を書いたが給食のカレーを絵にこぼしてしまった。

とりあえず絵の具をぬってごまかした。


そして、かみしばいの日。発表中に、変なことが起こった。

紙のなかから、ぼくたちが描いた魔法を使う魔王が登場。

まおうは、人や動物や町にある乗り物などを次々とブタに
変えていった…。

まおうは、カレーが好きなのでぼくたちはワナをはることにした。



200801020645000.jpg


関連本→「はれときどきぶた」、「ヒッコスでひっこす」
http://book0001.seesaa.net/pages/user/search/?keyword=%96%EE%8B%CA&vs=http%3A%2F%2Fbook0001.seesaa.net%2F&fr=sb-sesa&ei=Shift_JIS
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2007年12月24日

絵本「はれときどきぶた」矢玉四郎

大人気「はれぶたシリーズ」の一作目。完全ルビつきで、
ひらがなと、カタカナが読めればOKと言う内容。
読書初心者におすすめの一冊。絵本。さし絵つき。

ぼくは、はたけやまのりやす。あだなは、十円安。

ぼくのじまんは、毎日、絵日記をつけていることだ。

ぼくは、その日に起こったことをありのままに書いた。

「おでき」というあだなの女の子とけんかしたことも。

ある日、先生は「日記というものは、人に見せるもの
じゃないから、もう先生に見せなくてもいい」と言った。

でも、母さんはぼくの絵日記を勝手に見ている。

ぼくは、なんだかいやな気分になって、絵日記にでたらめ
なことを書いて、母さんをおどろかせてやることにした。

しかし、なぜか僕が絵日記に書いたことは、本当にぼくの
周りで起こり始めたんだ。

父さんがえんぴつを食べたり、空からブタがふってくると
テレビで言いはじめた。

作中の名言

 「字のまちがいなら、消しゴムで消せるけど、
 
  その日にあったことは、消しゴムじゃ消せない」

 だからこそ、成功も失敗も、しっかり書くことが大切。


図書館・図書室にある(かも)です。

同シリーズ:「ヒッコスでひっこす」のしょうかい文はコチラから。
 http://book0001.seesaa.net/article/73126848.html
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2007年12月17日

絵本「注文の多い料理店」宮沢賢治 絵長谷川知子

「注文の多い料理店」 読書初心者におすすめ

 あそびで狩り(かり)をしていた二人の男は、おなかがすきます。
 
 そんな二人は、りっぱな一けんの西洋づくりのうちを発見します。
 
 「山猫軒(やまねこけん)」と書かれたうちに入った二人は、

 「とうけんは、ちゅうもんの多いりょうりてんですから、

  どうかそこは、ごしょうちください」という文字を読み

 言われたとおりにしていきます。


「雪わたり」 声に出して読みたくなる名作、教科書にも登場

 「かた雪かんこ、しみ雪しんこ。
  きつねの子ぁ、よめぃほしい、ほしい」

 雪の日に四郎と、かん子は小さな雪ぐつをはいて
 キックキックキックと野原に飛び出し、キツネの子
 こん三郎と出会いともだちになりました。

 こん三郎は、四郎とかん子をきつね小学校の
 パーティーに来てほしいと言いました。
 二人は、行ってみることにしました。
 

「よだかの星」 

 みにくい「よだか」という鳥が主人公。
 みすぼらしいよだかは鳥たちの間で、バカにされます。

 ある日、タカがやってきて「よだか」という名前を変えろ。
 と、つめよります。ついには、名前を変えないと、つついて
 殺してしまうぞと言うのです。

 よだかは、自分が生きるためにたくさんの虫を食べて命を
 うばっているという事実に気付きます。

 よだかは、いさぎよく死ぬことを決意し、いっしゅんの
 かがやきを放つためにひっしで飛び続けます。

 
 よだかは、どこまでもどこまでも空高くのぼり続けます。
 
他に「やまなし」を収録した4つの物語。完全ルビ付き。さし絵付き。


もちろん、小説版(文庫版)もおすすめです。名作。
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2007年12月16日

絵本「ヒッコスでひっこす」矢玉四郎

ぼくは、畠山則安(はたけやまのりやす)。あだなは十円安。
あさ、へんなお客さんがやってきた。アナホリ会社の社長だと
名乗って、ぼくの家の下にバクダンがうまっていると言うんだ。

このままだと、いつばくはつするかわからないと言われて
ぼくたちはこまってしまった。しかし、社長は家ごとそっくり
このまんま運べる新発明のロボット「ヒッコス」があるから、
だいじょうぶだと言う。ぼくたちは、「ヒッコス」を使って、
木の上や、川の家、土の下、水の中、飛行機の上、新幹線の上、
雲の上、北極、星などに、ひっこしをする。ユニークな物語。

ルビが完全にふってあり、漢字が読めなくても安心して楽しく
読める内容に仕上がっています。はれぶたシリーズ。
読書初心者におすすめ。

はれぶたシリーズ:おすすめの絵本シリーズ。おもしろい。

「はれときどきぶた」↓コチラをクリックしてみて下さい。http://book0001.seesaa.net/article/74450683.html

「あしたぶたの日ぶたじかん」、「ぼくときどきぶた」
「ぼくへそまでまんが」

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2007年12月13日

児童書「バッテリー X、Y」あさのあつこ絵佐藤真紀子





「学校に邪魔されない」自分たちの為の野球をめざして、
策士瑞垣を中心に彼らは、奔走する。

わがままな巧の球を捕ろうとしない豪であったが、結局
豪は帰ってきた。豪なりの答えを引っさげて、巧の球を
受けた。巧は、あくまでキャッチャーとしての豪しか
見ようとしていなかった自分に気付き、キャッチャー
以外の豪をまるごと知ってみたくなった。


そして、ついに「バッテリー」が結成され1年の歳月が流れた。
桜満開の季節、全国大会4位のチームとの因縁の対決が再び。

「バッテリーY」(最終巻)

前キャプテン海音寺ら、3年生の卒業後、彼らは因縁の対決を
控えていた。ただただ野球がしたかった。相手に勝ちたいとも、
ヒットを打ってみたいとも、試合で活躍したいとも思っていたが、
ひっくるめて野球がしたかった。野球が大好きだから。

つらいこともあったし、嫌な思いもしたが、今こうして
グラウンドに立っているとそんなことはなんでもないように感じた。巧の球は、自らの感情を象徴するかのように、抑制が利かないが、18,44m先には豪がいる。巧のことを、受け止めてくれる豪がいる。
バックには頼もしいチームメイトがいる。巧と豪のバッテリーは、
「最強」だが、感情的になりやすく脆い部分がある。実際に、
揺さぶりをかけられて、ぼろぼろになったこともあった。しかし、
前に進もうとする「想い」があれば、どうにかなるのではないか。

巧は、剛速球を投げる。将来、豪以外の相棒に投げることもあるかも
しれないが、今は豪に向かって渾身のストレートを投げ込む。(完)
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2007年12月12日

名作「バッテリーW」あさのあつこ 絵佐藤真紀子



「バッテリーT」の紹介はコチラ
http://book0001.seesaa.net/article/71601099.html

真っ向勝負で門脇をねじふせた巧と豪のバッテリーだったが……。

学校という場所を離れて、中学生だけで行われたガチンコの勝負は
消化不良のまま彼らの胸にしこりを残した。その戦いに、勝者は
いなかった。豪は、巧の球を取ることをできないまま時間だけが
過ぎていった……。遂に訪れたバッテリーの危機を描く。

野々村……新キャプテン兼マネージャー。元キャッチャーだが、
     ケガをしてしまいチームの屋台骨を支える。
     清濁併呑のなかなかの好人物で、癖の多いメンバーを
     まとめあげる。巧・豪の復活を気長に待つ。

「バッテリー X、Y」へ
http://book0001.seesaa.net/article/72545833.html
ラベル:読書 野球
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2007年12月11日

児童書「バッテリーV」あさのあつこ

バッテリーはご紹介はこちら!
http://book0001.seesaa.net/article/71601099.html

遂に、待望の実戦形式の試合が行われる。中学校内の紅白戦。
巧と豪らの1年生チームは、3年生を主体としたチームに対して、
物怖じすることなく、その力を存分に発揮する。

18.44メートル先にある豪のミットめがけて、巧は思い切り
剛速球を投げまくる。豪は、生き物のようなその球を噛み締める
ようにキャッチするのであった。二人の間には、絶対的な信頼が
芽生えていた。巧は、絶対に豪のサインに首を振らない。

その勢いそのままに、海音寺キャプテンは全国大会4位のチームとの
対決を実現させるために、最強のバッテリーと共に最強バッター
門脇に挑戦をたたきつける。


門脇……10年に一人の逸材と言われ、野球有名校から引く手あまたの
    天才バッター。海音寺と面識があり、巧の剛速球に夢中に
    なる。基本的にいいやつであり、周りから「天才」と祭られ
    ながら、それに甘えたり、慢心することもない努力家。

瑞垣俊…門脇の幼なじみで野球をやってきた。皮肉屋で弁が立つ。
    野球センスが高いが、「天才」と呼ばれる門脇に対して、
    複雑な感情を抱いている。巧と豪のバッテリーを揺さぶる。

吉貞……巧たちのチーム一のお調子者。常にしゃべっている。
    巧並の自信家がだが裏打ちはない。道化役。楽天家。
    女性にモテるために、野球を頑張る。ムードメーカー。
    一年上の某先輩が好きだが、チーム内に恋人がいることが
    判明し、ちょっとへこんでいる。

「バッテリーW」へ
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「バッテリーU」あさのあつこ 絵佐藤真紀子




バッテリーはこちら!
http://book0001.seesaa.net/article/71601099.html

中学校に進学した巧は、野球部顧問であり、中学校の「独裁者」
である戸村と衝突。つまらない校則に、不満を抑えきれぬ巧を、
豪がフォローする

しかし、身勝手な巧の言動に対し、豪もついには怒りを爆発。
チームメイトである東谷・沢山らの力添えもあって、なんとか
決定的な仲違いこそ免れるが、高慢ともとれる巧の言動が
「事件」を引き起こす。


東谷……豪の幼なじみであり、小学校時代のチームメイト。 
沢山  基本的に、二人ともギャグキャラであり。
    「バッテリーU」においては、シリアスな場面も見せる。

戸村真…あだなは、オトムライ。中学校の生徒指導であり、
    野球部の顧問。性格は高圧的・上から物を言うタイプ。
    生徒達に人気がない。巧とは、相性が悪いが、その実力は
    認めていて、少しずつだが、態度が軟化していく。
    巧の祖父の教え子であり、意外な男気を見せる場面も。

小町……巧の理解者。中学校の美人教師。小野なので「小野小町」
    とひっかけ、こう呼ばれる。気さくで、明るく、天然。
    沢山は小町のファンらしく、小町の前では俄然はりきる。
    先生っぽくない先生である。

海音寺…中学校の野球チームのキャプテン。3年生。
    闘志をみなぎらせるタイプではないが、野球が大好きで
    好打者。バランス感覚に優れ、信頼も厚い。ショート。
    
展西……副キャプテン。3年生。屈折している。巧と衝突。
    キャッチャー。

「バッテリーV」へはコチラをクリック。
http://book0001.seesaa.net/article/72284266.html    
ラベル:読書 野球 中学生
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2007年12月08日

名作「バッテリー」あさのあつこ


中国大会3位の豪腕ピッチャー巧は、両親・弟青波(せいは)と
共に、岡山県新田市に引っ越してきた。

自らの才能に絶対的な自信を持つ野球少年巧は、時にその自信が
顔を出し、他者をばっさり切り捨てる言動をとってしまう。

だが、転向先で出会ったキャッチャー志望の剛という面倒見の良い
少年や、高校野球の名匠として知られる祖父との生活の中で、
巧の心に変化が現われる。

巧は「強さ」を求める野球、青波は「楽しむ」野球をめざす。
作品は、8割の本気と2割のユニーク(おふざけ)要素を持ち、
読みやすい。読書初心者におすすめ。

キャッチボールを通して、巧と剛とに芽生えたバッテリーの
信頼関係に注目。240ページ。全6巻。マンガバージョンもある。

巧   豪腕。ストレートの速さは折り紙つき。コントロールもよい
    目つきの鋭い美少年、華奢な体つきだが背は高い方。
    ニックネームは「姫」。本人は、気にいっていない。
    女性にモテるが本人はどちらでもよさそうな態度。
    基本的に、自己中のわがまま。ぶっきらぼう。
    実力が伴う自信家であり、努力家でもある。
    物言いがきついので、先輩、先生等に目をつけられがち。
    心を開いた豪をはじめとした、何人かとはふざけあう一面を
    みせるが、基本的にクール。不器用。

豪   巧とのバッテリーを熱望。巧の剛速球を捕れる逸材。
    高校生と間違われるほど体格がよく、腕力がある。
    医者の息子の為、特に母親から勉強に集中する為
    野球は辞めるように言われるが、巧の球を見た彼は
    どうしてもあの球を受けたいと考えるようになる。
    思いやりがあり、面倒見もよく、物事を冷静に考え、
    巧のフォロー役である反面、中学生らしく心のバランスを
    失って、巧に殴りかかる場面も。不器用。
    
青波  巧の弟。ひとなつっこくて、素直。巧とは対照的な性格。
    生きるか死ぬかという病気を経て、少年野球をできる
    くらいに回復。そのためか、人の痛みがわかる性格らしく、    他者に対して優しい。
    癒し系であり、この作品のマスコット的存在。
    野球ができることが心底うれしいらしく、グラウンドを
    走り回る。ひ弱な身体ながら、芯は強く、巧に言い返す
    場面も。楽しむ野球をめざす!嫌いな言葉は「かわいそう」

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2007年12月07日

短編「23分間の奇跡」ジェームズ・クラベル 青島幸雄訳


物語は、9:00に始まり、9:23に終わる。

先生は、ふるえていた。教室の子供たちも
こわがっていた。平気でいるのはジョニー
だけだ。今日、教室に新しい先生がくる。

新しい先生は、若くてきれいだ。そして、
今までの先生とちがってやさしい。歌を
うたってくれたし、きらくにゆかに、
こしかけたりした。そして、子供たちが
何となく感じていた大人たちへの不満や、
ただただ意味もわからず教えられていた、
おいのりだの、国旗への忠誠(ちゅうせい)
だのについて、上手に教えてくれた。

平易な文章で子供向きでありながら、作者
が言いたいのは、マインドコントロール
(教育)の怖さです。23分間のあいだに、
子供たちがどう変わっていくのかをするどく
描いています。本当の意味での「恐怖」とは、
じわじわと私たちの生活にしのびこんできます。
すごく短くて読みやすい作品です。英語原文つきです。
ラベル:名作 小学生 戦争
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2007年12月05日

児童書「きみはダックス先生がきらいか」灰谷健次郎 絵坪谷令子

子供のときに読んで、強く印象に残っていた作品。読んでみて、
名作だと再認識。イチオシです。約100ページで、さし絵もよい。

〜あらすじ〜
体重、身長、自分のあだな、くせ、そして好きな歌手……。

新任のあいさつでの、先生の自己紹介は、めちゃくちゃだった。
名前は、西園寺靖尊(さいおんじやすたか)と立派だ。
でも、名前と外見が全然あっていない。

頼りない感じのダックス先生に、子どもたちは不満気味。

家庭訪問時、大ちこくをしてしまい、親の評判もかんばしくない。
こんな先生で、平気だろうかと心配になる。

しかし、ダックス先生はそんなのどこ吹く風で、目標として、
「いのこりは自由」、「道草をしましょう」をかかげる。
そして、そう考える理由をしっかりと説明する。

子どもからてんぷらをもらって、おいしそうに食べたり、
勝手にみそしるを作る授業をしたり、ダックス先生の暴走は
止まりません。しかし、そのへんてこな言動の裏には、
ダックス先生なりの意図(いと)があります。そして、
子どものことを見ていないようで、よーく見ているのです。

簡単なことを難しく言うよりも、難しいことを簡単に言う方が
ずっと大変ですし、ずっとずっと価値があります。
本当は、ダックス先生はすごく頭がよくて、子ども想いなのです。
かた破りで、童心なダックス先生の持つ人間的な魅力。
きっと読んだ後、あなたはダックス先生を好きになっています。
心が温かくなる一冊。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童書・絵本・はれぶた・バッテリー・詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする