2008年04月07日

芥川賞「蹴りたい背中」綿矢りさ

クラスで「孤立」した女子高生の私ハルは、やはりクラスで

孤立している男子にな川(蜷川)の物語。


理科の実験中、暇を持て余していた私はプリントを切ることで

空白を埋めようとしていた。にな川は、熱心にファッション雑誌を

読みふけっていた。ひきながらも、「負けたな」と感じた私は、

表紙を飾っている女性がどこかで見たことがあることに気付く。


「この人に会ったことがある」

と言った私に対して、にな川は

「ウチに来てくれ」

と、恐ろしい情熱で懇願してきた。


モデルの女性(オリチャン)に対して、暗い情熱を傾けるにな川に

嫌悪感と同時に心魅かれてしまう私。その背中を蹴りたい。

しいたげたい。なんなんだ、この感情は?


乱読家の私だが、もう三回読んでしまった。何がすごいって

表現力とか描写力とかがすごい。そして、135ページと短編で

ありながら、濃縮された内容。最年少で芥川賞になったから

すごいんじゃなくて、この小説は作家が生涯に一冊残せるか

どうかっていうレベルの作品だと思う。また読みたくなる一冊。

最高におすすめの作品。

〜本文より抜粋〜

私の表情は私の知らないうちに、私の知らない気持ちを映し出して

いるのかもしれない。


近づいていったあの時に、おれ、あの人を今までで一番遠くに感じた


最高におすすめの同著「夢を与える」↓
http://book0001.seesaa.net/article/76190887.html
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:17| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめの短編・短編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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