2008年03月17日

名作「月と6ペンス」モーム


イギリスの作家サマセット・モームが、口証や想像を交えながら、

画家ゴーガンの波乱万丈の一生を描いたおすすめの名作。


まともな生活を営んでいたゴーガン(ストリックランド)は、

40歳の朝ふらりと家を出てしまい、そのまま戻ってこなかった。

語り手であるぼくは、ゴーガンの奥さんらに頼まれて、ゴーガンに

戻ってくるように説得を試みるのだが取り付くしまがない。


ゴーガンの絵は、おせじにもうまいと言えるような代物でなかった。

何よりも、何を書いた絵かさえわからなかった。


ものすごく貧しい生活をしながら、「ずっと絵書きになりたかった」

と告白するゴーガン。彼は、偏屈で天邪鬼で、傲慢で、わがままな

典型的な「ひとでなし」として書かれているものの、その精神力には

目をみはるものがある。


ゴーガンは、作家であるぼくや、おひとよし画家であるダークと

交友を深める。ダークは、唯一ゴーガンは天才だと見抜いていた

男であり、彼のことを大きく買っていた。ゴーガンには、辛らつな

言葉ばかり投げつけられていたのだが……。


ある日、ゴーガンが重体に陥り人のよいダークは、彼を自分の家に

泊めてやることにするのだが……。


生前全く認められなかった有名な画家というのは、驚くほど多い。

ゴーガンもその一人である。物語の中で、例えば200フランで

ゴーガンが半ば強引に「お礼」にと押し付けた絵が、後に

30000フランで買われている。捨てることができない家の奥さんが、

屋根裏部屋に放り込んでいなければ、この絵はどうなってしまったで

あろうか。


最終的にゴーガンは、タヒチの島のまさに「エデンの園」のような

楽園で病気にこそかかるものの、島でその波乱万丈な生活を終えた。

関わった人に多大なる迷惑をかけたこの天才は、時に人々を感動させ

時に「ひとでなし」となじられ、時に人に愛された。

ゴーガン(ゴーギャン)の絵
http://www.artofposter.com/myweb1_023.htm
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の 世界の名作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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