2008年03月12日

短編集「ダックスフントのワープ」藤原伊織


突然訪れる「悲劇」と「別れ」をテーマに描かれる4つの物語。

280ページ。ハッピーエンドは嫌いと言う方には、特におすすめ。


「ダックスフントのワープ」

大学の心理学科に通う僕は、聡明だが自閉的な少女マリの

「家庭教師」。僕は、マリの心を開くためダックスフントを

主人公にした物語を聞かせることにする。いわゆる家庭の事情を

抱えるマリであったが、少しずつ回復の兆しをみせていく。

しかし……。「信頼」とか、「世の無情」とかを思う。


作品名セリフ抜粋

笑顔と信頼は隣同士のかけら。このふたつが背中をよせあわなきゃ、

世界全部が壊れてしまう。〜ここであきらめちゃ、信頼を裏切る

ことになる。


「ノエル」

翔子とノエルは、腹違いの姉弟。ノエルの美貌を見た人は一様に

賛辞の言葉を惜しまないが、翔子にはそれが腹立たしい言葉として

しか思えない。翔子は、ノエルに贈られた忌まわしい

アンティーク人形を破壊することにした。

いつだって、傷つくのはこどもの方だ。

いろいろ考えさせられる作品。


「ユーレイ」


叔父の骨董屋の手伝いをしている僕。そんな僕の家にユーレイは

やってきた。彼女は、4時間だけ「こちらの世界」におわします。


友達が皆無な僕だったが、なぜか彼女とは仲良くなり不思議な

心地よい時間をすごすことになるのだが……。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:28| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの短編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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