2008年02月23日

おすすめ「夏と花火と私の死体」乙一




新感覚ホラー。ふとしたきっかけで、殺されてしまった9歳の私。

殺したのは同級生の弥生ちゃん。弥生ちゃんは、11歳の兄健君と

いっしょに私の死体を隠すことにした。田舎町の夏を舞台に、

私は「魂」になって二人の大冒険を見守る。長くスリリングな

四日間が始まる。


童謡「かごめかごめ」の挿入や、死体隠しを平然と行う健君と

それを手伝う弥生ちゃんが不気味で怖い。犯罪者予備軍的な

素質を持ったこどもたちを描いた傑作であり、文章も巧み。

改めて読んで、こんなに上手かったのかと唸った。

17歳当時の作品でありながら、独創性や作品に漂う雰囲気は

すでに乙一作品をほうふつとさせていて、おすすめ。☆☆☆。


「優子」

鳥越家に家政婦としてやってきた清音。

端正な人形を思わせる主人に淡い感情を持ちながら、仕事に励む。

清音には、気になることがあった。

主人の奥さんである優子を、清音は見たことがない。

ふすまを通して、主人との会話を聞くことはあるのだが、

主人は優子に会わせてくれない。


村の人たちと疎遠な鳥越家の秘密、漠然とした不安と好奇心を

抑えきれなくなった清音は、開けてはいけないと言われていた

扉(ふすま)を開けてしまう。そこで見たものは、人形だった。

夥しい数の人形だった。イチオシホラー作品。


posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:23| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめの短編・短編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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