2008年02月17日

小説「パレード」吉田修一




5人の主人公の視点で、描かれた連作物語。

軽いタイプの主人公→重いタイプの主人公に移行していく

手法は斬新で、おもしろい趣向。山本周五郎賞受賞作品。

前半は、軽いタッチで描かれるが、後半はやや難解な内容になる。

著者吉田修一作品の中では、一番のおすすめ小説。

〜主人公および、その紹介〜

「杉本良介」 21歳 H大学経済学部3年生

現在、下北沢のメキシコ料理店でバイト中

男女4人で、同居中。(琴美、未来、直樹)

7万円で買った愛車に「桃子」と名づける。
しかし、桃子は10キロ走るごとにエンスト。

なぜか、車がトラブッた時助けてくれるのはヤンキーだ。

中学時代、ヤンキーの友達がいたが、事故で死んでしまった。

基本的に明るく単純、ロマンチスト。精神的にヤバイ時期が
あった。父は寿司屋。

「大学行くと、日本中のいろんな奴に会える」という父の言葉を

大事にしている。


「大垣内琴美」 23歳 無職

現在、若手人気俳優「丸山友彦」と熱愛中。

美女だが、それを鼻にかけないので女友達の受けがいい。

ノリのいいタイプで、誰からも好かれる。恋に一途な面も。

日がな一日、恋人丸山からの連絡を待っている。

あやしげな隣人に対して、琴美は警戒しつつ興味津々。


「相馬未来」 24歳 イラストレーター兼雑貨屋店長

現在、人生を見つめて深酒中。

前衛的な絵を描き、琴美と一緒に道端で売っているのだが、
大概立ち止まってくれるのは、琴美目当ての男連中ばかり。

彼女の芸術が認められる日は来るのか?

酒癖が悪く、それが原因でルームメイトが増えた。

病的なビデオを持っていて、それを見ると落ち着くようだ。


「小窪サトル」 18歳 自称「夜のお仕事」に勤務

現在、無駄な若さを切り売り中。

複雑にして、厄介な性格で、心の中では4人を罵倒しながら、
4人との生活に妙な居心地の良さを感じたりしている。

思いやりを感じさせる意外な場面も。


「伊原直輝」 28歳 映画配給会社勤務

現在、第54回カンヌ映画祭パルムドールの行方を予想中。

自分本位の意見を言うのに、周りが勘違いして彼を頼ったり、
尊敬を集めるという事態になる。

映画に詳しく、会話の端々に映画の話しが登場。

サトル同様、難解な性格。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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