2008年01月19日

短編集「初恋温泉」吉田修一


温泉に訪れた男女5組の物語。180ページ。

「初恋温泉」

光彦は、レストラン経営者。妻の彩子と共に、熱海の温泉に
やってきたが、彩子から「離婚しましょう」と言われる。

動揺する光彦に、「あなたは、自分のいい時しかみせてくれない」
とつぶやく。


「白雪温泉」

若菜と辻野は、青森の温泉にやってきた騒がしいカップル。
口から生まれたようなおしゃべりな男辻野と、その倍はしゃべる
若菜は「離れ」の間を希望したが、その部屋はおとなりの部屋と
襖一枚隔てただけの部屋で、二人は激しく後悔した。

そして、おとなりの二人組がやってきたが彼らは驚くほど「無口」
なカップルだった。


「ためらいの湯」

ダブル不倫によって勇次と和美は、真夏に京都の温泉にやってきた。

罪悪感抱きながら、満たされぬ湯につかぬ湯に入る主人公が印象的。


「風来温泉」おすすめ

保険の外誘員である主人公恭介は仕事の鬼。社内では優秀な成績を
維持し、妻との生活は豊かなものであったが、いっしょに行くはず
だったのに妻に「行きたくない」と言われ激しく動揺。

恭介は、給与明細を見て一喜一憂した日々や、保険の契約を結ぶ
たびに自分にかかってくる電話が減っていった事実を思い出す。
切ないが、真に迫るものがありおすすめ。


「純情温泉」おすすめ

高校生カップルが、温泉に行くという物語。

健二は、大好きな真希と恋愛にいそしむ。部屋で裸だった健二を
発見した親父は、勘違いして健二を蹴り倒す。

ほのぼのとした高校生カップルの物語。

とりあえず、健二が真希を好きだと思う今の気持ちは本当だ。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:36| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの短編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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