2008年01月16日

小説「さとうきび畑の唄」遊川和彦


かつて、日本は戦争をした。舞台は沖縄。

ざわわ ざわわ ざわわ……。

沖縄のさとうきび畑が、揺れている。

平山家は、陽気な写真屋のお父さん、
しっかり者のお母さん、
男前でまっすぐな勇(いさむ)兄さん、
難しい年頃の美枝(みえ)姉さん、
正義感の強い昇(のぼる)兄さん、
歌が上手で、語り手である私春子、
まだ幼い弟の健。

愉快で明るい私たちの家に、勇兄さんの
およめさんの紀子さんがやってきた。

でも、戦争がはじまりいつもいっしょに
いられた家族たちはバラバラになってしまう。

でも、心はいつだって近くにある。

お父さんは、どうしても気落ちしてしまう
私たちをはげますかのように、いつにもまして
おどける。わたしはそんなお父さんが大好きだ。

沖縄は、ついにアメリカ軍の攻撃を受ける。

本当に強い人たちは、軍人なんかじゃない。

父、紀子さん、そして母だった。

ドラマ「さとうきび畑の唄」もおすすめ。

日本版「ライフ・イズ・ビューティフル」。


「できません。わたしには、人を殺すことはできません。

わたしは、こんなことをするために生まれてきたんじゃないのです。

わたしは写真を撮ること以外、能のない男です。
でも、好きな仕事に恵まれ、心から愛した女性とめぐり会う
こともできました。〜わたしのささやかな望みは、こどもたちが
わたしに負けないくらい幸せな家族を作ってくれて、
その写真を撮ることです」(本文より抜粋)

140ページ。平易な文章で読みやすくおすすめ。号泣小説。
日本軍をはっきりろくでなしとして描いているのも、
わかりやすくてよい。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童書・絵本・はれぶた・バッテリー・詩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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