2008年01月05日

おすすめ「砂漠」伊坂幸太郎


僕(北村)は、仙台の大学に通い始め、合コンで知り合った
西嶋、南、東堂、鳥井らと知り合い楽しい4年間を過ごす。

犯罪者との戦い、麻雀の魅力、ボウリング対決、洋服の選び方、
恋愛、超能力対決……などを絡めた「春・夏・秋・冬」の物語を
安定した筆致と、計算されたストーリーで描いたおすすめの物語。

400ページと長いが、読み終えるのがもったいないと感じる内容。
読後感もよく、ラストも鮮やか。

〜主な登場人物〜

僕……冷めていて、基本的に物事を客観的に判断したりすることに
   優れたバランスのよい優等生。まともであり、物語の語り部。
   ケータイは持たない主義。
   地球や世界のことを憂いている、なんてことは、まるでない。

西嶋…物語の主役であり、小説の題材にするのに適した癖の多い男。
   地球や世界のことを憂いている。不器用で、不恰好、議論好き
   のトラブルメイカー。独自の考えと、行動をとる。
   揺るがない信念を持つ男であり、ラモーンズを愛している。    麻雀では「平和」(麻雀における役)を作ろうと躍起になる。
   しゃべり方は、丁寧語。
   ブッシュの強引な戦争路線に業を煮やし、プレジデントマンに
   肩入れをする。変人であり、偉人。坂口安吾が好きらしい。
   (プレジデントマン…作中において、「大統領か?」と問いかけ
   てくる現在指名手配中の通り魔であり、主人公たちの近所で
   事件を犯している。西嶋は、きっと彼は戦争を憂いてあんな
   ことをしているのだと推理し、密かに応援しているようだ)

   名言
   「中国語と、確率の勉強しないか?」(麻雀に誘った時)
   「俺は恵まれないことには慣れてますけどね、
    大学に入って、友達に恵まれました」(酔っ払った時)
  
南……地味で無口な女の子だったが、少しずつ明るくはっきりした
   性格に変容していく。スプーンを曲げたり、ちょっとした
   物を動かす超能力の持ち主。車を動かせたこともあったが、
   今はできないらしい。わかりやすいタイプの「いい娘」である。
   麻雀のセオリーを知らないが、その腕はかなりのものである。

東堂…人形的な美貌を持つ。伸びた背筋とぶっきらぼうな態度。
   傲慢というわけではなく、その美しさ目当てに男が集まって
   くるが、次々撃沈。死屍累々。あっさりした性格であり、
   無愛想なため、何を考えているのかはわかりづらい。
   あることをきっかけに、西嶋のことが好きになる。

鳥井…お調子者で、女の子と遊ぶことが大好きな典型的な遊び人。
   ガハハと笑い、思慮が浅く「楽しけりゃいいじゃん」と
   公言するタイプ。金持ちの家の子であり、苦労知らず。
   作中においては、試練を受ける。後半においては、
   意外な一面を見せてくれる。
   近所にあるキックボクシングのチャンピオンのことについて
   詳しい。(著者は、どうも作品に格闘家を登場させるのが
   好きらしい)
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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