2008年01月04日

直木賞「漂泊者のアリア」古川薫

母は琵琶芸者キク、父はイギリス人名士リード。
オペラ歌手藤原義江の波乱万丈な物語。

1898年頃義江は生まれ、日露戦争を背景に 「あいのこ」
としていわれのない嘲笑と排斥を受けながら育つ。

母に捨てられ、義江は 住む場所を転々。頼りにしていた
リード からも冷たい仕打ちを受けるが、後に和解し、
数少ない理解者の協力などによって、 ヨーロッパに
本格的に音楽を学びに出かける。

日本、ヨーロッパ、アメリカと世界を股にかけ、
義江は少しずつだが、着実に認められていき、脚光を
浴びる日々を送るようになる。

主人公:義江 極貧生活を体験しながら、大金を得ると
持ち前の浪費癖を発揮する。豪放磊落と言えば聞こえが
いいが、無計画とも言える。 「和製ババロッティ」と
呼ばれ容姿に恵まれた義江は、 無茶苦茶女性にモテる。

よって、その女性遍歴たるやすごいものがある。 そのことが
義江の人生を、より波乱万丈に華やかにし、苦境に立たせる。
ちなみに、具体的ないやらしい描写はない。

第二次世界大戦を通して、ダブルである彼は 実に難しい立場に
たたされる。元々、彼に対しては偏見や、やっかみがあったが、
彼の不貞行為、不倫などによってそれが顕著に噴出する。

自業自得。 3部構成の260ページ。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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