クリスマス会の時に、子供たちに贈られた「木馬」が
夜の間だけ消えた謎(空飛ぶ馬)
など全5編。約330ページ。
文学部の女子大生である私が主人公。
教授の紹介で、噺家円紫師匠と知り合いになった私は、
ごく日常的な観察によって見えてくる、不可解な謎を
手繰り、そこに潜む「真意」を探り出す。
喫茶店で起こった、競争するかのように紅茶に砂糖を
入れあう女達の謎。(砂糖合戦)
仲のよい3人組が遭遇した、愛らしい少女と事件。
(胡桃の中の鳥)
随所に落語、シェークスピア、アンデルセン・グリム
童話などを織り込んだ傑作小説。