私(まりあ)の幼なじみである病弱な美少女つぐみは、
生意気でわがままで意地悪だ。少女時代にたちの悪い
いたずらを仕掛けられたが、それも今では良い思い出だ。
海辺の旅館で一生に暮らし、育った私は今だから笑える
つぐみとのキラキラした思い出を回想する。
そして、「ふるさと」に帰省した私は、つぐみの恋人修一と
共に、淡く切ない最後のひと夏をすごす。
少女から大人に変わる「つぐみ」の成長を描く切なくて、
透明感あふれる名作小説。220ページ。山本周五郎賞受賞。
おすすめの短編。さくっと読めます。手紙の導入が秀逸。