2007年12月18日

芥川賞「猛スピードで母は」長嶋有


私は久しぶりに会った弟と、麦チョコをかじりながら振り返る。

あの穏やかな、夏の思い出を。

ふいに母は家出をした。そして、母の代わりのように、
父の恋人洋子さんは、やってきた。

自由奔放で、かっこいい自転車に乗って、颯爽としている
洋子さんと私はともだちになった。不思議と母に対して、
後ろめたい気持ちは起こらなかった。「サイドカーに犬」


たくましく、豪快な母と暮らす慎。母は「結婚するかもしれない」
と恋人慎一を連れてくる。小学生の僕には、なす術がない。
アクセルを踏み込んだ母は、もう誰にも止められない。

あんたはなんでもやりな。私はなにも反対しないから

若い時はね、こんな風に(手を大きく広げて)可能性がね……
 大きく広がっているんだ」


表題作「猛スピードで母は」の2編。芥川賞受賞作。
さくっと読めちゃうおすすめの快作。スピード感あり。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめの短編・短編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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