2007年12月10日

名作「地獄変他 おすすめの芥川龍之介15作品」



↑前期の傑作を集めたおすすめの一冊。

杜子春  
 読後感のよさと内容のすばらしさは、ピカイチ。
 よく「杜氏春」と間違われる。

芋粥   
 ぱっとしない男が、「おなかいっぱい
 芋粥食べたい」とつぶやいたことから
 始まる物語。男の、おどおどした様子と
 不思議な世界観が魅力的。

蜘蛛の糸 
 地獄におち、血の海で苦しむカンダタの
 前に一本の糸がたれてきた。
 題材としておもしろいが、カンダタは
 極悪人。生前相当悪いことをしている。
 何故、お釈迦様はカンダタにチャンスを
 お与えになったのか疑問が残る作品。
 それが慈悲というものかも知れないし、
 お釈迦様なりの意図があるのかも……。

地獄変  
 これはすごく興味深い作品。人間の
 エゴ(身勝手)を飾りなく描いている。
 主人公二人が、どちらも悪い奴らで
 基本的に救いのない作品。二人とも
 地獄に堕ちたのかなぁと思わせる。
 反面教師的な作品。

仙人   
 「仙人になりたい」という男が努力の末に
 つかんだものとは…。一途な男と、その想いを
 利用する悪人を対照的に描いた傑作。実際問題、
 この作品ような男は、新興宗教にひっかかる。

トロッコ 
 トロッコに乗せてもらった少年の心細さを
 巧みに描いた傑作短編。家に帰れないかも
 しれないという子供の頃に、漠然と感じた
 不安感が思い出されます。

藪の中  
 芥川作品の中でも、最高傑作と言われて
 いる物語。読むたびに感想が変わる難解な
 作品。真実は、藪の中。

蜜柑   
 柑橘系が発するような爽やかな短編。
 電車の中で、鬱屈とした気分を抱えて
 いた男が、乗り合わせた垢抜けない少女の
 行動によってやさしい気持ちになる物語。

羅生門  
 読むたびに、すごいとうならされる名作。
 一切、無駄のない完璧な作品。
 羅生門の殺伐としたたたずまいと、
 下人・老婆のセリフの秀逸さが光る。
 ラストの一文の含む闇の深さにクラクラ。

奉教人の死 
 作品に流れる切なさが好きです。   

河童   
 精神を病んでいたから河童を見たのか、
 河童の世界を見たことによって精神に
 異常をきたしたのか、本当に河童を
 見たのか…、興味はつきない。

鼠小僧次郎吉 
 ラストが印象的な作品です。
 芥川っぽくない作品ともいえます。

鼻    
 人間は、複雑だなぁと思います。

開花の殺人 
 世に知られた立派な人物が遺書に
 よって、公にする「殺人」。

魔術   
 すごく共感・納得できる作品です。
 魔術を教わった主人公はよくにかられ。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の 世界の名作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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