2007年12月09日

「かたみ歌」朱川湊人(しゅかわみなと)

直木賞「花まんま」がすごくよかったですが、この短編集もいいです。

1970年頃の東京の下町を舞台に、7つの物語が展開され、どの物語も
おすすめです。220ページ。かつての名曲を引用しつつ、語られる
どこか切なく、愛しいストーリー。特にイチオシ作品は、「栞の恋」。

「栞の恋」(しおりの恋)
タイガースのサリー似の男に恋をした主人公。彼が、古本屋で熱心に
本を読んでいることに気付く。どんな本を読んでいるのだろう…と
感じた彼女は、彼が読んでいた本を開いてみた。そこで彼女は、
小さなしおりを見つけ、自分のメッセージを書こうと思いつく。

まだ、ケータイ電話がなかった時代に、行き交うしおりのやりとりと
ひとひねり加えられたストーリーに驚嘆。

名言
 泣いて死んだ者が帰ってくるなら、いくらでも泣けばいい。
 けれど実際、過ぎた涙は何の役にも立たない。 
 涙は、その味を噛み締めて立ち上がらせるためのものだ。「おんなごころ」より引用


名調子の歌
 「森とんかつ 泉ニンニク かーこんにゃく まれてんぷら」

posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめの短編・短編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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