中国大会3位の豪腕ピッチャー巧は、両親・弟青波(せいは)と
共に、岡山県新田市に引っ越してきた。
自らの才能に絶対的な自信を持つ野球少年巧は、時にその自信が
顔を出し、他者をばっさり切り捨てる言動をとってしまう。
だが、転向先で出会ったキャッチャー志望の剛という面倒見の良い
少年や、高校野球の名匠として知られる祖父との生活の中で、
巧の心に変化が現われる。
巧は「強さ」を求める野球、青波は「楽しむ」野球をめざす。
作品は、8割の本気と2割のユニーク(おふざけ)要素を持ち、
読みやすい。読書初心者におすすめ。
キャッチボールを通して、巧と剛とに芽生えたバッテリーの
信頼関係に注目。240ページ。全6巻。マンガバージョンもある。
巧 豪腕。ストレートの速さは折り紙つき。コントロールもよい
目つきの鋭い美少年、華奢な体つきだが背は高い方。
ニックネームは「姫」。本人は、気にいっていない。
女性にモテるが本人はどちらでもよさそうな態度。
基本的に、自己中のわがまま。ぶっきらぼう。
実力が伴う自信家であり、努力家でもある。
物言いがきついので、先輩、先生等に目をつけられがち。
心を開いた豪をはじめとした、何人かとはふざけあう一面を
みせるが、基本的にクール。不器用。
豪 巧とのバッテリーを熱望。巧の剛速球を捕れる逸材。
高校生と間違われるほど体格がよく、腕力がある。
医者の息子の為、特に母親から勉強に集中する為
野球は辞めるように言われるが、巧の球を見た彼は
どうしてもあの球を受けたいと考えるようになる。
思いやりがあり、面倒見もよく、物事を冷静に考え、
巧のフォロー役である反面、中学生らしく心のバランスを
失って、巧に殴りかかる場面も。不器用。
青波 巧の弟。ひとなつっこくて、素直。巧とは対照的な性格。
生きるか死ぬかという病気を経て、少年野球をできる
くらいに回復。そのためか、人の痛みがわかる性格らしく、 他者に対して優しい。
癒し系であり、この作品のマスコット的存在。
野球ができることが心底うれしいらしく、グラウンドを
走り回る。ひ弱な身体ながら、芯は強く、巧に言い返す
場面も。楽しむ野球をめざす!嫌いな言葉は「かわいそう」
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