2007年11月26日

芥川賞「ゲルマニウムの夜 王国記T」花村萬月




自分が育った修道院に舞い戻った危険な青年、朧(ろう)が主人公。

殺伐とした心を持つ彼は、暴力的な衝動を抑えられず、

修道員仲間(彼は、「虫」と捉えているが)を凶悪な方法で

殴りつけ、その危険なにおいと圧倒的な強さによって、

修道院の少年たちの中である種の尊敬を集めます。


又、彼のフェチを刺激する修道女が登場し、導かれるようにして、

肉体関係を持ってしまいます。

シスターは、性交を固く禁じられていますが、彼はあえてそれを

断行し続け。別の女性とも交わります。


彼は、神父に「罪の告白」をすることで、神父に深い後悔の念を

抱かせようと画策するなど、神や教義を冒涜する道を選びます


目指すのは、僕の王国!

キリスト教の持つ矛盾、人間の抱える矛盾にメスを入れた問題作。

119回芥川賞受賞作品。

花村萬月作品に共通していることですが、エグい内容の物語で、

難解な内容です。

同著としては、「笑う山崎」がおすすめです。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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