2020年07月22日

小説『そして誰かいなくなった』夏樹静子

豪華クルーザー「インディアナ号」に招待された乗客
5人と船長、船員は出港の旅に出かけた。
不気味な巨大黒猫も登場し、不吉な未来を暗示させる。

鼻持ちならないわがままな令嬢の私が語り手。

ここにいる者たちはすべて誰かを直接的、間接的に
殺している殺人者である。裁判官を名乗る謎の人物に
よって流れる不気味な声による罪の告発。

動揺する人々は、船内に置いてあった本を連想する。
1億部の名作推理小説『そして誰もいなくなった』。
そしてあの小説のように予告殺人が起こり
登場人物たちの十二支を模した動物たちが消えていく。
誰が犯人かわからない状況の中で
私は過去の「事件」を回想していき、今まで直面しよう
としなかった罪悪感を覚えていく。

次々とトラブルが発生し、着陸できない。
逃げ場がない船上で動き回れる者は減っていき、
残った者たちは「犯人は誰だ?」疑心暗鬼にかられる。
精神的にどんどん追い詰められていく。
【裁判官】(犯人)の目的とは?
本家の名作と比べても甲乙つけがたい傑作推理小説。
講談社文庫

posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:57| Comment(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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