2019年12月09日

小説『掏摸 スリ』中村文則

偽名で暮らす天才スリ師の僕は
最悪の男木崎によってある犯罪に参加。
500万円の報酬には見合わなそうな
単純な作業であったが、巨悪事件につながる
一連の犯罪につながっていた。

親友は木崎の指示により消されてしまった。
木崎を恐れて東京をネジロにスリ行為をしていた僕は
母親の命令で万引きをする少年をきまぐれて助けた。
母に見切りをつけていた少年は僕に心を開き、
僕もかつての自分を重ね合わせるように尽力する。

しかし、そんな折木崎と遭遇。
三つの仕事をこなせ。
失敗したらお前を殺す。
逃げれば最近お前と付き合いがあるあの親子を殺す。

裏社会の住人として君臨する木崎からの
理不尽な要求は、裏社会に生きる僕にとって運命。
ドレイを使って、ある男の人生の未来日記を描いた
支配者の寓話。僕の人生にたびたび登場する
不思議な塔の映像は何かのメタファー(暗喩)なのか?
絶望的な状況の中、僕は何に祈るのか?
孤独な主人公の姿を描いたピカレスク小説。河出文庫
ラベル:小説 中村文則
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:20| Comment(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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