2017年08月15日

小説『紅い白描』松本清張

葉子は日本を代表するデザイナー葛山の下で
働けることになり、期待に胸を膨らませていた。
戦後間もないこのご時世、日本のデザイナーは
海外の模倣ばかりで独創性がないと言われていた。
しかし、葛山はその独特の感性から鬼才として知られ、
作中海外からも評価されるような異彩を放っていた。

この場所で勉強すれば多くの物が得られると思い、
働き始めた葉子だったが、早々に疑問を抱く。
葛山のすばらしい作品と葛山自身の持つ俗物的で
ビジネスライクな言動が一致せず違和感を覚えた。
特に名古屋に旅行に出かけた際に、不信を抱いた葉子は
葛山という人物そのものに疑念を持つようになった。

近所で出会った人懐こい少年と仲良くなった葉子は
不思議と彼に対して関心を持つ。
それはある種のひらめきだったのか。
少年と葛山とは何らかのつながりがあるはず。
葉子はキーパーソンと思われる少年を追う内に
意外な真相にたどり着き、自らの道に悩む。角川文庫
ラベル:松本清張
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:24| Comment(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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