2017年07月23日

小説『悪人』吉田修一

九州で殺人事件が発生。殺人者と被害者が提示され、
その事件に至った経緯、そして現在が描かれていく。
悲しい過去を持つ殺人者。事件に関わる人々が
描かれていく過程で読者に疑問を投げかけるのは
タイトル「悪人」の意味。どうやら殺人者清水祐一
そのひとを指しているわけではなさそうだと気付く。

被害者でありながら、貶められる人権。
無罪放免こそされても決して人道的に許せないヒト。
大切な人の命を奪われた家族の失意。
予期せぬ形で人を殺めてしまった好青年
だったはずの犯人が取っていた謎の行為と真意。
彼に寄り添う人々…。
事件をめぐり、人々の心がどのように動き、
行動に駆り立てられたのかを描く。後半よい。
朝日新聞出版 上・下巻
ラベル:吉田修一
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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