2017年06月03日

小説『漁港の肉子ちゃん』西加奈子

悪い男にだまされ続ける肉子ちゃんと
漁港の街に流れ着いた私。無邪気で憎めない
太っちょ肉子ちゃんは他人に警戒心を与えない。
全然似ていない母娘と言われる肉子ちゃんとスリムな私。
この漁港の街で温かい人たちに支えられ生きている。

私ことキクりんは小学生の女の子。
子供っぽい肉子ちゃんのせいなのか大人びた少女で
本を読むのとバスケが好き。
才色兼備で周囲の評価も上々。
動物がしゃべっているのがわかったり、
三つ子のおじいさんの幽霊が見られる。
一方、肉子ちゃんは言うと…。娘からも心配される
脳天気で明るくだらしない性格で体型もだらしない。
この地域の有名人でゆるキャラ的人気がある。
キクりんは気恥ずかしいと感じてしまうこともある。

漁港の街で成長を遂げるキクりんは肉子ちゃんから
強い愛情を感じながら、日々を送っている。
女子同士の内紛、対立に巻き込まれうんざりし、
同級生二宮の奇態を目撃し、
水族館内を我が物顔で歩くペンギンカンコに注目。
淡い初恋を経験し、友情を取り戻す。
やさしさに包まれた瞬間に触れた時思わずこぼれる涙。
こういう作品に出会えた時は素直に快哉を叫びたい。
幻冬舎文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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