描いた捧腹絶倒のユーモア小説。
神奈川県葉崎(架空の街)はド田舎だが海があり
ラジオ局もある。瞳子ねえさんによって、
みんなの不幸(笑い話になりそうな不幸話)を
紹介するコーナーに登場するのがココロちゃんだ。
ココロちゃんの行くところ事件が絶えない。
バイトをすればとんでもない失敗をしでかしクビになり、
住居のボロアパートでも事件をを起こし強制退去。
斡旋された新たなバイト先では過去の事件が露見し、
あやしげな宗教団体に何の疑いもなく入り浸る。
しかし不幸続きなのに、ココロちゃん本人はいたって
平気なもので元気いっぱいに暴れまわる。
ものすごいスタンド(守護霊)がついているのか、
本人のダメすぎるドジ体質、失敗に次ぐ失敗、
他人の悪意を受けながらも命を落とすことはない。
しかも本人は他人のズルさや悪意に全く気付いていない。
ある意味超人というか仙人的というか…。
1年を通じて、彼女の活躍?を描いたこの作品は
スカッと笑いたい方におすすめの良作に仕上がっている。
株式会社ポプラ社