2017年02月09日

小説『神様からひと言』荻原浩

「珠川食品」に再就職した佐倉凉平はキレやすい性格が災いし
早速トラブルを起こしてしまう。リストラ要因収容所と
社員たちから呼ばれているお客様相談室にやってきた。
まともな社員なんているわけない。イヤミなキザ上司に
競艇狂い、アニメオタクに心を病んでいる剣道の達人。
KY(会社辞めたい)。だが家賃を払うために
2か月だけは我慢してから辞表叩きつけてやる!と
前向きに考える佐倉だったが…。

たまちゃんラーメンや漬物などを製造している珠川食品は
旧態依然の社風、会社のトップはとっちゃんぼうやの副社長。
上司へのお追従で成り立っているクソ会社で腐敗体質。
まともだった会長は失踪しており、会社は右肩下がりのジリ貧。
社運をかけたカップラーメンはまずいとクレームの嵐。
販売されている製品には苦情も多い。この会社、大丈夫?

お客様は神様。なのでお客様からのクレームを大切に!
という創始者の社訓がかかっているものも、嫌な仕事は
島流し的ポジションのお客様相談室に集中する。
わざわざ商品ごとにお客様の声を聞かせて下さい。
とここの電話番号があるからだ。
佐倉はクレームの洗礼を受け、うんざりする毎日。
でもこの職場をやめるわけにはいかない。
半年前に出ていったリンコが帰ってくるかもしれないし
嫌なことから尻尾をふって逃げるのはかっこ悪い。
これはもはや意地かもしれない。
そんな佐倉に一見ダメ社員だが、クレーム処理の達人篠崎が
謝罪の極意を伝授。篠崎も帰らぬ家族を待っていた。
少年漫画的主人公佐倉のがんばりは神様に、
人々の心に届くのか? 光文社文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:40| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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