恋愛検定に受かると何かと便利。先輩の中には
恋愛検定に合格したことで課長に出世した人も。
上級試験に合格すると、恋愛マスターとして
著書を出しベストセラー作家も夢ではない。
恋愛の神様は対象者の恋愛を6か月観察し合否を判定。
姿を現すときは、自分と対象者(受験者)以外の時間を
とめて会話をするのだが、酒好きで妙に人間臭いのだ。
恋愛の神様は神同士の仕事の中では傍流の末端的役割らしい。
だから仕事や上司に対するグチをする上に、恋愛をしないと
いう神様からしてみたら人間のそれは理解不能らしい。
しかも基本的にヒントを与えることも禁止されていて、
恋愛の相手すら教えてもらえない。
登場する七人の男女はそれぞれの恋愛力に応じた級を
受けることになるのだが…。
恋愛を前向きに肯定的に描き読者を楽しませる要素満載。
祥伝社文庫