2017年01月20日

小説『攪乱者』石持浅海

久米・宮古・輪島はテロリスト実行部隊。
組織の細胞として無血で国や政府に対して
国民が不信感を持つように仕向けたい。
武力行使によるクーデターは国民にも国際社会にも
受け入れられず、適切とは言えない。
自分たちの組織が政権を握ることを夢見る三人。
リーダー入間からの指示により、テロとは無関係そうな
ことを実行していく。スーパーにレモンを置いたり、
公園にアライグマとプラスチックを置いたり、
電車に丸めた新聞を入れた袋を置いてくる。
一体自分たちの行動がどういった効果を生むのか?
疑問を持つようになった彼らの前に現れるのは串本。
無意味と思われた行動を聞いた串本は
隠された意図の答えを導き出していく。
ISにはない血の通った彼らのテロと衝撃の結末。
日常に潜む危うさや飛躍的発想、三人の主人公をあえて
善として描く手法。唸らせられる傑作ミステリー。
実業之日本社文庫 
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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