2016年11月07日

小説『温かな手』石持浅海

人間の生命エネルギーを得ることで生きる知的生命体は
人の姿をし、推理力に長け、人と共生関係をつくっていた。
パートナーと同居している、ギンちゃんとムーちゃんは兄妹。
過剰摂取してしまったエネルギー(カロリー)を吸い取り、
感謝される超人だ。
この兄妹は人間生活で起こる殺人事件や不思議な失踪を
解き明かす高い考察力を有していた。

人間社会に正義はないと断じるギンちゃん、
冗談めかして事件を解き明かしていくムーちゃん。
彼、そして彼女のパートナーにそれぞれ選ばれた
畑、北西は美しい魂の持ち主でそういう人から得られる
エネルギーはおいしいらしい。
ちなみに魂が汚れているとまずいらしい。
じゃあ、松井秀喜とか体操の白井君とかはおいしくて
鳩山由紀夫とか森とかあの歌舞伎役者とかはまずそうだ。

パートナーからエネルギーを吸い取るときは愛情をもって
行われるので心地よいらしいが、悪意を持つ輩に対しては
苦痛を与えながら死に至らしめることも可能である。怖い。
読み手に手をつなぎたい相手を連想させる傑作ミステリー。
創元推理文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:18| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの短編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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