2016年10月08日

小説『犬はどこだ』米澤穂信



皮膚アトピーにより休職を余儀なくされた私はリハビリを兼ね
探偵事務所をはじめた。犬探し専門にする予定だったのに
友人の紹介でやってきた依頼は人探しだった。
これは荷が重いのではないかと心配する私だったが
結局引き受けることになった。
都会から謎の失踪を遂げた女性を追う私の下に、弱小剣道部の後輩
はんぺーが現れ、助手にしてほしいと頼まれた。
フリーターをしているのだが、私立探偵というものに
強いあこがれを抱いていた。さりとて自分で起業するほどの
器量はない子分体質だからぜひ雇ってほしい。困った。
ためしに舞い込んだ古文書の由来調べをするか尋ねたら
やると言うのでやらせてみることにした。

依頼主により失踪した女性の痕跡を追う私は
彼女の残した足跡を見つける。徐々に事の真相に迫る私。
一方、古文書を調べていたはんぺーも、名著を残していた
歴史研究家の本の中身を知る算段を得る。
着実に成果をあげるはんぺーに脅しをかける謎の男。
狂犬に襲われる私。失踪した女性を追う私は、失踪の原因と
なったトラブルを知り、関係者に迫る死の危険を感じる。
タイトルが暗喩していた内容や古代の人々の戦いを知る時
物語により強い厚みが加わり、結末も納得の傑作。創元推理文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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