2015年12月07日

小説『悪の教典』貴志祐介

学園の人気英語教師ハスミンこと蓮実聖司には裏の顔があった。
サイコパスにして連続殺人犯(シリアルキラー)。
露見していないが、既に30人以上の命が奪われていた。

容姿端麗、巧みな弁舌能力、悪魔的思考力の持ち主。
特に共感能力が欠如していることから人道にもとる行為をしても
痛痒を感じない。この男は学園内で圧倒的な信頼と人気、
強固な地位を築き、自らの望む王国の再建をもくろんでいた。
あえて問題児ばかりを引き受けることで、学園の美少女を集めた
2年4組の担任の地位を得る。メリハリのある授業を行う蓮実の
ファンは多く親衛隊までいる。人心掌握術によって人たらしの
この男であったが、一部の勘の鋭い者は得体のしれぬ恐怖を感じ
ぬえ的化け物的危惧を抱くのであった。
2年4組の片桐怜花もその一人だった。
この学園には誰もが恐れる格闘家にして求道者の体育教師園田や
三下チンピラ教師、陰気で不気味な猫田らヤバそうな教師もいる。
だが、玲花はほとんどの者が信頼を置く蓮実こそ最も危険な人物
ではないかと本能的に感じていた。

蓮実は自分の日常を楽しく快適なものにしようと次々と
裏工作や奸計によって、自分にとって都合の悪い人物を排除し
自らの理想郷づくりに余念がない。
悪魔の所業を繰り返した蓮実は自らの犯罪を隠すために
もっと大きな犯罪を起こすことにした。
本当の悪魔は口笛を吹きながら美しく涼しい顔で悪事をなす。
死屍累々の狂気の殺戮の行き着く終着点は?
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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