2015年10月20日

小説『バイバイ・ブラックバード』伊坂幸太郎

傍若無人な規格外の大女(190cm、200キロ)繭美により
「あのバス」に連れ去られることになった星野一彦。
彼の最後の願いは五人の恋人に別れを告げることだった。
五股をかけながら変に律儀で無邪気なバカ星野の願いは
なぜか叶えられた。
監視役の毒舌モンスター繭美をフィアンセと偽り、
それを理由に5人と別れることにした星野。

星野と「月」を冠する5人の恋人との「出会い」。
そして報告後のあれこれを繭美という存在感がありすぎる
キャラクターによっておかしさを加味して描かれた
現代版「グッド・バイ」。(太宰治の未完作品)

「常識」「上品」などの言葉を塗りつぶした辞書を持ち
人々を罵倒し、なぎ倒す。その姿は浮沈艦を連想させる。
そして、行動を共にすることで生まれた不思議な「友情」…。
「死」を運んできたはずの繭美という存在が、
自分をどこかで卑下していた星野に生きる意味を与えた
ように感じた。うまいの一言に尽きる。双葉文庫。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック