2015年10月03日

小説『張込み』

【一年半待て】

髪結いの亭主となり、怠惰になった夫は働かず
遂には外に恋人を作る始末。保険外交員の妻が
必死に働いた金で酒と女に費やし妻子に暴力をふるう。
典型的なダメ人間に成り下がった夫に妻は…

【鬼畜】

腕の良い職人だった宗吉は妻と共に印刷所をはじめる。
需要が高まり仕事も増え、職工も雇えるようになり、
まとまった利益を上げるようになった。
そうすると、宗吉は外に愛人を作った。
そして妻にばれず8年の歳月が流れ、三人の子供もできた。
しかし、経営が傾いたことで愛人が乗り込んできて…。
たがが外れた三者は鬼畜と化した。

【カルネアデスの舟板】

第二次世界大戦を前後して、価値観は一転した。
学界における権力者の縮図も大逆転した。
かつて軍国主義で辣腕をふるった大鶴は追放され、
彼の弟子であった玖村は時流に乗り、すべてを手にしていた。
そんな玖村を頼って大鶴がやってきた。
昏い情熱によって玖村は大鶴に
自分の成功を見せつけていたのだが…。

など8編を収録した短編集。読み応えあり。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの短編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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