したためた「情報」によって大金を横領。
銀行側を脅すことで事件にならず、銀座のママに転身。
手堅い社会から闇社会の華やかな仕事の場を移した元子は、
クラブのママとして辣腕をふるった。
こんな華やかな世界があったのか。
元子は、脱税によって億万長者になった産婦人科病院長の
内情を探り出し、再び黒革の手帳を発動。
快進撃を続ける元子であったが、多くの恨みを買うことに。
大金を持つことで、かえって膨らんでしまった元子の欲望は
とまらない。更なる事業の拡大、大いなる野望を刺激し
新たな黒革の手帳の得物を探し求める。
傑作長編サスペンス。
新潮文庫 上・下巻