ハチベエはコンビニ経営者となり、
ハカセは中学教師となり社会科を教えている。
モーちゃんはレンタル店員として深夜働いている。
ハチベエは同級生の圭子と結婚し二子を儲け、
モーちゃんも結婚、実の親と同居、娘がいる。
ハカセは独身だ。
親の仕事の都合などにより離れ離れになった三人だったが
不思議な縁(作者の都合)により近場に住み親交が復活。
そんな彼らの前に因縁浅からぬ相手である
怪盗X(エックス)が姿を現した。
大人になった彼らは小学校時代を懐かしがる。
同時に自分たちが勝手にふるまえたのも
恩人宅和先生のフォローがあったからだなぁと気付く。
かつての同級生たちの近況などをうわさしながら
自分たちに生じる親としての責任だとか、
崩壊しているクラスでの自分の立ち位置などに悩む。
怪盗エックスによる粋なはからいと怪盗予告の挑戦状を
叩きつけられた三人は少年の時に感じたドキドキを思い出す。
家族に累を及ぼす危険があると尻込みする
ハチベエ、モーちゃんであったが、ハカセは闘志を燃やす。
結局三人は荒井陽子と共にエックスが宣言する怪盗予告を
阻止しようと立ち上がるのであった。
ポプラ社