2014年12月27日

小説『Run!Run!Run!』桂望実

中学・高校と区間新を出し続け負け知らずの

長距離ランナー岡崎優は大学陸上部に入部。

エゴイズムを貫き、長距離ランナーとして

遺伝子的にも大変恵まれた肉体を持つと証明された優は

自らの為に動く育成チームを大学側に要求する。

箱根駅伝は通過点に過ぎず、目標はオリンピックに出て

金メダルを取ることである。

わがまま放題、言動は最低の彼は周囲の反感を買うが

ある日医学部に通う非常に優秀な兄が突然死を遂げた。

競馬場で兄が言っていた意味深な言葉。

また、兄に偏愛を注いでいた母が漏らした発言から

彼は疑心暗鬼にかられていく。

自分とそして兄は遺伝子操作によって

意図的に恵まれた才能を持って生まれてきた

存在なのかもしれない。

父は母が兄の死によっておかしくなったと言うが

優の中での不安は募るばかり。

なぜなら親戚の中にそのような事例に

精通した者がいたからだ。

もし仮に自分がそんなあってはならない行為に

よって生まれた存在であったら、

自分の記録ははたまた自分という存在を

世間は認めてくれるのであろうか。


深い葛藤、誰にも打ち明けられぬ日々を送る優は

性格おおらかな岩本らとの関わりの中で

どのように考え、どのような答えを出すのか?


文春文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 18:24| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

この記事へのトラックバック