森口悠子。終業式で語りだしたその告白は
自分の愛娘が自らが担当する教室の生徒
二人に殺されたという告白だった…。
聖職者である森口は、二人が13歳だったことから
彼らの罪を糾弾しても大した罪になることもなく
また犯人の一人が心から反省することもない
見抜いていた。彼女はクラス全員に事件の「真相」
を語り、とんでもない爆弾発言をした結果辞職し、
中学校を去って行った。
犯人の一人が学校に通い続け、もう一人は不登校に。
教室内には不穏な空気が流れ出す。
事件の当事者といえる、加害者、その家族、
被害者、その家族…などの生い立ちが語られ
ラストに終結していくまでのハラハラ感は
すごいの一言。ラストも…。