2012年12月02日

小説【勝手にふるえてろ】綿矢りさ

長くあこがれ続け想い続けてきたイチ。

自分のことを好きだと言ってくれるニ。

26歳の江藤は、二人の「恋人」(妄想含む)を天秤にかけ

不安定な日々を送りながら

常人ではかんがえつかない行動を起こすのだった。



地味な学生時代、アニメオタクを経て東京の会社の経理課で

勤める主人公の江藤。中学生時代から好意を持ち続けるイチと

再会するため、ズルをして同窓会を開く。

かまわれ(いじられ)キャラだったイチとの数少ない想い出と

新たにはじまる関係を築こうと意気込む江藤。

絶滅した動物の話で盛り上がる二人だったが、

イチへの想いはあくまで一方通行でしかない。


同じ会社の営業課の体育会系のニからは

情熱的なアプローチを受けつきあうことに。

しかし、心の中では繊細なイチへの想いを断ち切れないし、

ニに対して必ずしも心を許しているわけではない。

簡単に言ってしまえば、好きではない。

唯一同期で心を許しているはずの同僚来留美によって

心をかき乱された江藤は驚きの行動をとることに。


江藤の心情の変化とキラリと光る文章のセンスが

おもしろいユニークな恋愛小説。170ページ。



【仲良くしようか】

不安定な女優のはかなく崩れそうな日常を描いた短編。

表現が難解でその雰囲気を楽しむ感じ。


文春文庫
勝手にふるえてろ (文春文庫) [文庫] / 綿矢 りさ (著); 文藝春秋 (刊)

ラベル:綿矢りさ
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめの短編・短編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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