2008年12月25日

小説「千里眼」松岡圭祐


人の心が手にとるようにわかる「千里眼」と言われる超然とした

カウンセラー友里佐知子。彼女を敬愛する防衛大学出身のエリートで

元パイロットの岬美由紀は、友里と共に日本屈指のカウンセラー

治療を誇る東京晴海医科大附属病院において、人々の心に沿った

治療を心掛けていた。


そんな二人の元に、国防の危機に瀕したということで美由紀の元上司

だった仙道からお呼びがかかる。

「首相官邸」に向けてミサイルの標準があわされた。

その危機を「千里眼」の力で救ってほしいというのだ。


仙道と美由紀には確執があり難色を示したものの、

結局ふたりはこの依頼に協力。

これを阻止することに成功したのだが、

テロリストカルト教団「恒星天球教」の「宣戦布告」によって、

新たな恐怖が展開されていく。

また、美由紀が出会った少女宮本えりは、「催眠」の力によって

マインドコントロールされているような奇怪な行動をとる。

美由紀はえりを救済しようと立ち上がるのだが、恒星天球教の

暗躍と幾多の巧妙な罠が仕掛けられていた。


臨床心理士の著者によるスケールの大きな渾身のシリーズ第一弾。

催眠やマインドコントロールをはじめたとした「心の支配」が

テーマだが、オカルトな内容に留まらない快作である。

ハードカバーで430ページあり、読み応え十分。



〜本文より抜粋〜

「目は口ほどにものをいう」

なにかを思いうかべたとき、

人間は自分でも気づかないうちに視線がおどるの。


左上に視線を向けたときには、

どこかで見たことがある情景を想像してる。


右上に視線を向けたときには、逆にこれまでいちども見たことの

ないものを思い浮かべているの。


左下に向いたときには、音とか声とかを思い出そうとしているときで


右下に向いたときには、暑いとか寒いとか、

あるいはなにかに触ったとか、身体で感じることを思いうかべて

いるときなの。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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