2008年11月08日

『Dr.ヘリオットのおかしな体験』ジェイムズ・ヘリオット 池澤夏樹訳


心優しい動物のお医者さんヘリオットが、動物や人々との生活から

受ける様々な体験をつづったベストセラー。奇妙な行動を取る動物

たちや、ヨークシャーの自然と共に生きるたくましいひとたち、

過酷な兵隊訓練などがユーモラスに感動的に、やさしいタッチで

描かれている。480ページ。


生まれたときから、ずっと世話をし、たくさんの牛乳を出した

老いた牛を売ることにしたデイキンさん。ドナドナをほうふつと

させる第一章は、売られたはずの雌牛ブロッサムが、牧場に戻って

きてしまったときに、「売るのをやめよう」とヘリオットとデイキン

が決心した瞬間からはじまる。そのとき、ヘリオットは過酷な

兵隊訓練を強いられていた。ぼくも家に帰りたい。というすごく

当たり前の気持ちの中で書かれたこのはじまりの物語が、30章を

超えるこの物語の核になる部分であり、最終章31章では除隊となり

かけがえのない家族のいる家に帰れるというしあわせを噛み締める

構成となる。物語は、想像妊娠してしまった動物たちや、献身的な

世話焼き好きなナースのような犬などの奇癖や、数々の奇病と闘う

獣医ヘリオットの活躍を描く。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめのエッセイ・私小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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