2019年11月01日

エッセイ『またたび』さくらももこ

まる子の世界旅行の珍道中のあれこれをつづった
爆笑エッセイ。口語体を交えて飾らない文章で
心情の素直につづる。しっかり者の木村さんや
ろくでもない石井さんら同行者とのくだらなくも
愛しい旅の思い出をあますことなく語っている。
おいしくていくらでも食べられてしまうような
世界のグルメな料理に舌鼓を打ち、
ときにゲテモノにうろたえ、
仙台の寿司屋で感動的な味に出会う。

カジノで一喜一憂し、典型的スリに遭い、
なぜか一度しか来ていないかの地で調子に乗って
イキるくだらない石井さんがおもしろい。
ローマの休日でオードリー・ヘップバーンが
アイス食べていた場所に訪れたり、
美しいベニスを堪能したり、
スリランカで宝石の原石を掘ったり、
父ヒロシとスリランカの大臣と謁見したり、
中国のお茶屋で大量にお茶を買い込む。
人のまごころを感じたり、かの地で世知辛い洗礼を
受けたり、体調を崩したりと大忙し。
旅の醍醐味は行って帰って思い返すこと。
このエッセイを読むと行ってみたい場所が増える。
猫にまたたび、いずれの人もまた旅なり。
お気軽に楽しめるさくらももこの旅エッセイ。
新潮文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:24| Comment(0) | おすすめのエッセイ・私小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする