2019年07月08日

小説『夜光の階段』松本清張

女を踏み台にして成功の階段をかけあがる
美容師佐山道夫と彼に疑惑を抱く桑山検事。
女たらし、女殺しと称される美容師佐山は
刑事事件的な意味で裏の顔を持っていた。
男性美容師が珍しいいわゆるカリスマ美容師の
走りだった当時にヒモ・悪事の天才佐山が躍動。
関係を持ち、女性を利用し尽くす悪魔のような男は
シッポをつかませないし、豹変するときはある意味
君子のように行動が迅速で頭もキレる。

自白を強要する違法捜査がまかり通り、
官尊民卑が顕著だった社会背景もあって
そのシッポをつかまれない佐山。
美容界の寵児、ニュースターともてはやされる
佐山の周囲では変死を遂げる者が多い。
裁判によって一応の解決をみせた殺人事件。
しかし、それはえん罪だったのではないか。
不思議な因縁で彼に対して疑惑を強める佐山は
独自の調査を進めるのだが…。
富と名声のために悪事に手を染めていく
美容師がいろんなものを切りまくる。
それは後ろ暗い過去か邪魔になった女との関係か。
新潮文庫上・下巻
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:37| Comment(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする