おすすめ知的パズル的短編集。
人が死なない極上ミステリー。
作者からのとっておきの10個のプレゼント。
PHP文芸文庫
伝統的にカンニングを推奨しているかのような
不思議な校風を持つ高校。カンニングの用意
(テスト範囲の要点をコンパクトにまとめる作業)
自体が既に勉強につながっているからか。
カンニングペーパーにオブラートを使うことを
思いついたが、思わぬ形で手紙を受け取り、
読まずに飲み込んでしまい…。「可食性手紙」
ワインにはまり、多額の出費を繰り返す後輩を心配した
磯風は元上司と共に一計を案じる。頭から否定しても
かえって意固地になる。奇策を思いついた二人だったが…
「経文を書く」
失恋をしたことからやけ食いに走るわたし。
彼のいる漫画研究会から足は遠のき、体重は増える一方。
そんな私を心配する磯風はなぜか居酒屋に私を誘う。
「最後のひと目盛り」
自分の所有する会社の株がやばいかもしれない。
そんな情報を入手した僕は早々に売り抜けることにした。
しかし自分はいいとして、同期で気心の知れた村田も
僕以上に大量の株を所有している。教えてやりたいが
ボリビア(時差12時間)にいてすぐ連絡が取れない。
奔走する僕だったが…「気に登る」