2017年07月17日

小説『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる事件』七尾与史

静岡県浜松市で発生した連続放火殺人事件を追う
猟奇的な美魔女黒井マヤと代官山はコンビを組み事件を追う。
美しいが毒ばかり吐くマヤに翻弄される部下の代官山。
通常と異なる精神回路を持つマヤは殺人現場に漂う
酸鼻な状況を心から愉しんでいる。病んでいる…。
しかも彼女、たちの悪いことに警察のおエライさん
(ナンバーツー)を父に持つ。
家族におエライさんがいるなんて浅見光彦みたいだ。
彼女の機嫌を損ない僻地に飛ばされた者もいるという。

絶対的な権力の庇護の下、やる気を見せず仕事を
サボろうとする彼女であったが抜群の推理力を持つ。
事件を追ううちにコンビを組む代官山は疑問を抱く。
彼女すでに事件の真相にたどりついてないか?
でもなぜか捜査に対して積極的な進言しないし、
推理を披露してもくれない。
代官山はクセのあるアニメオタクの先輩の助言などから
彼女の推理を推理することを選択した。

殺人の動機を持つ容疑者が次々と出てくるが
その容疑者たちが次々と焼死体となり発見される。
負の連鎖、悪意のバトン渡しのリレー。
犯行の動機(因果関係)を追っていくこのミステリーは
設定上一見イロモノ感があるが緻密に計算されていて
エンターテインメントとしては一級品。幻冬舎文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:28| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする