2017年05月27日

小説『本日は大安なり』辻村深月

11月22日大安吉日。
結婚式場に集まった訳ありの面々により、
予想外の事態が次々と巻き起こる。
正直、作者がこじらせたのかと心配になったが
読み進めると山積みかと思われた課題が解決されていく。
辻村先生の作品は読者の心をざわつかせるなぁ。

老舗として評判も高いが値段も高い結婚式場。
本日は大安ということもあり4組の新郎新婦が
華燭の典を挙げる。大金を支払うこともあってか
わがままなクレーマー新婦を担当することになった
プランナーの多香子は、私情を押し殺し式に臨む。
最悪の相手さえ乗り切ればこの先もずっとこの仕事を
全うできるはず…。がんばれ多香子応援だけしてるぞ。
また厄介事を押し付けられるけど、
きっと君を見守ってくれる人もいる…はず。

さて、別の新郎新婦に目を転じようか。
おや、一卵性双生児の美人双子姉妹の一方が
本日めでたく結婚するらしいぞ。でもこの二人、
とんだ食わせ物だぞ。双子という立場や生い立ちも
関係してか、お互いに複雑な感情を抱いているみたい。
厄介な双子に振り回される新郎はついつい本音を。
勘弁してよ、と。

おや、こちらは結婚前に散々揉めた新郎新婦だ。
薬剤師の新婦りえさんと結婚するのは同じ職場で
アルバイトのまことさんかぁ。いわゆる格差婚。
新婦側の親御さんの反対押し切った結婚だ。
結婚しちゃって大丈夫かしら。
りえを心配するオレこと小学生の真空君は
まことの秘密を知ってしまった。
なんとかこの結婚式をやめさせたいと考えている。
小学生の健気な想いは通じるのか?

そして最後は結婚式場をうろつく不審な男。
自分の普段の行いの悪さから墓穴を掘り、
いよいよ切羽詰まった状態に追い込まれた男。
犯罪者メンタルに陥った男が余計なことを
しでかしてしまいそう。不穏な空気が漂っている。
角川文庫
ラベル:辻村深月
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:25| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする