2017年05月07日

小説『或る「小倉日記」伝』松本清張

森鷗外の研究を生涯の目標とした身体が不自由な耕作。
鷗外全集を編纂する際に見つからなかった「小倉日記」
に代わる研究をしようと苦労しながら鷗外の足跡を辿る。
表題作、芥川賞受賞作

結婚相手の父親が失踪宣告により除籍されていた。
頼子は秦雄から事の顛末を告白される。
そこに隠されていた謎を解くのは妹頼子から
このことを相談された兄貞一だった。「火の記憶」

戦地で繰り広げられる恋のさや当て。
魂までも敗北者となり果てた二人の男は
浅ましい事件をきっかけに暴走し…「赤いくじ」

浮気をしていた北沢は旅館で盗難に遭い途方に暮れる。
そして小役人北沢が思い浮かべたのは赤堀という
男の顔であった。事なきを北沢であったが、
大方の予想通りただでは済まないのだった。「弱味」

など12編を収録した傑作短編集。新潮文庫
人の転落、狂気、業、思考、心理描写、人生…
時代は変わっても共感、納得できる名作ずらり。
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:25| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめの短編・短編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする