2017年04月01日

小説『仮面同窓会』雫井脩介

理不尽な体罰的指導を強制されていた高校時代を
思い出し、仕返しを企てることにした4人。
20代後半になりながら体育教師樫村から受けた傷は
洋輔の中に未だ尾を引いていた。

高校時代あこがれていた美郷をストーカーから守った
ことで親しくなり、パッとしない日々に潤いが生まれた。
同窓会にやってきた洋輔が見た者は、自らの行為に
何の疑問も反省もせず生きている樫村の姿だった。

樫村の健在をおもしろく思わない皆川、大村、八真人は
「仮面同窓会」を開き梶村に制裁を加えることを発案。
洋輔も断り切れず、4人で樫村を拉致して彼が自分たちに
強制させていた天突き体操をさせることにした。

溜飲を下げることに成功した彼らは意気揚々と引き揚げた。
しかし、樫村が死体で見つかったことから疑心暗鬼となり
自分たちの中に犯人がいるのではないかと思い出す。
過去の事件が引き起こした因果応報的ミステリー。
関係者は皆沼に引きずり込まれていく。
姿は見えないが声だけはする不思議な兄の存在。
そして物語に隠された伏線回収が見事だ。幻冬舎
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:54| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする