2016年06月17日

小説『花桃実桃』中島京子

父が死にアパート花桃館の大家になることにした40代の茜は
風変わりな住人たちと騒がしい日々を送る。
いいかげんな不動産屋のじいさんいわく花桃館は出るらしい。
なにしろ隣に墓があり、昭和の香りただようたたずまい。
そう言われてもおかしくない。
だが実際見るまではそんなことよりも家賃を滞納している
住人や、音楽を奏でる住人、他人への依存度が高い住人。
入居が決まったクロアチア人や父の恋人と名乗る住人、
整形が趣味の住人、空き部屋の方がよほど気になる。
もう若くはないがまだ老いてもいない茜は、
彼らと深く関わりながら自分の生き方を模索していく。
かつての同級生尾木くんとの親交も生まれ、
そこから派生した新たな選択。ユーモア溢れる味わい深い作品。
中央文庫
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする