2016年01月30日

小説『ロスジェネの逆襲』池井戸潤

銀行の子会社に出向を命じられた半沢直樹は
東京セントラル証券で企画部長として働いていた。
不祥事を暴き銀行に利益をもたらした功労者でありながら
左遷された半沢であったが仕事に持つプライドと
その鼻っ柱の強さは全く損なわれていなかった。
どんな逆境に陥っても輝くのが本当の人材である。
仕事を東京中央銀行に奪われたことで生来持ち合わせていた
半沢の性善説「やられたらやり返す」に火が付いた。
(半沢は善行には善行を悪行には悪行で応える)

巨大資本や莫大な金をめぐり暗躍する輩たち。
半沢によってめざめたロストジェネレーション(ロスジェネ)世代。
そして社会が抱える矛盾と戦う者たちを描いたシリーズ第三弾。
ダイヤモンド社
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:21| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月09日

小説『PK』伊坂幸太郎

些細な言動のきっかけによってドミノ式に起こる事象を
着眼点に描かれたSF小説。
なぜ絶不調だった日本代表ストライカーはPKを決められたのか?
奇跡的に助けられたこどもがたどった数奇な運命は?
握手することで6秒間だけ時間泥棒になれたら?
自分ひとりの命によって人類が救えたら死を選択できるか?

難題に直面した際に発揮されるのは勇気なのか?
それは人の意志なのか?それとも人智を超えた神のような
存在によるものなのか?とにかく賽は投げられた。
現在が必然だとしても、そこに至る過程には無数の蓋然が
あったはず。悲しい事件の裏側にもドラマがあり、
防げたこともあったかもしれない。しかし反対に
誰も知らない者の活躍によって防がれたこともあったかも。
無数の意志によって世の中の形が決まる。講談社
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 07:54| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめの長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月01日

小説『むかしのはなし』三浦しをん

むかしばなしをモチーフに描かれる現代または未来に
語り継がれるべき物語を紡いだ傑作短編集。
作品同士につながりがあり、不遇で数奇な運命をたどる
主人公たちがいかに生き、いかに行動したのか。
忘れたくない思い出がある。
そして忘れてはならない物語がある。
この作者の書く文章は本当にテンポよく読み進められ心地よい。
幻冬舎
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 18:23| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする