2013年12月01日

小説『夜行観覧者』湊かなえ

ひばりヶ丘は高級住宅地だが、そこに住む

人たち(家族)もそれぞれの悩みを抱えていた。

遠藤家には癇癪持ちの娘がおり、

たびたび騒ぎを起こしていた。

彼女は受験に失敗し、すっかり卑屈になり、

他者のせいにすることで自我を保っていた。

そんなある日、殺人事件が勃発した。

世間的には優秀で幸福なモデルケースのような

高橋家の主であり医者の夫が殺されたのだ。

夫を殺したのは自分だと高橋の妻が名乗り出るが、

事件のあった夜から姿を晦ましている

次男の高橋慎司が俄然あやしい。

遠藤家、高橋家、そしてひばりヶ丘に長年住む

小島さと子らによって、

事件の真相や動機が少しずつ語られていく。

殺人事件は特別な環境下で起こるわけではなく

日常どこにでも潜んでいると思わせる怖さがある。

最後まで出てこない

小島さと子の旦那の存在もなかなか不気味だ。


双葉文庫 
posted by book0001,世界は誰にでも、読書初心者におすすめ at 16:19| Comment(0) | TrackBack(0) | すごくおすすめ長編小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする